短歌 memory

2015
6/16
吹く風を追いかけ花の在処へと みちびかれゆく夏の陽のもと

6/9
月と星何処へ向うか夏の宵 小舟漂ひ光を受けて

雨続き思ひ描くは陽の光 受けて輝く虹の行く先

6/8
雨音と涼しき風に包まれし 夜の静けさ夏薫る刻

6/6
一日が終わるこの時寄添ひて眠りが君を包みゆくまで

雨に濡れ色移ろはせ四葩(よひら)咲き優しき風情こころ和ませ

戻りたいけれど戻れぬあの日々は遠く輝き夢のまた夢

君のいふ わかるわかるが こころ滲み けふも眠れぬ 吾の恋路よ

言の葉を 交わす幸せ 身をおけば 安らかなるを ただ喜びて

好きだとは 言えぬ相手を 好きになり 一人漂ふ 吾が恋心

雨続き 見上げて繋ぐ 二人の手 包まれ歩く 先の光へ

更けてゆく 夜の長さに 身を置けば ただひとすじに 君を想ひて

あたたかく こころとこころ 触れあえば 切なさつのる その繰り返し

病持つ 君の具合が 気にかかり 日々祈りゆく ことしか出来ず

大輪の 華を咲かせる 恋ならば 刻を越えゆき 咲かせるものを

ゆっくりと 眠りに落つる その刻に 想ひ描くは 君のまなざし

自転車を漕いで楽しむ花々の美しき様心を癒し

揺れる花風を受けつつしなやかに溢るる初夏の陽射しは眩し

自転車を漕げば次々句が浮かびとまりメモして進んで止まり

ひたすらに想ひ描くは君のこと言の葉そばにいつも感じて

夕陽見て君と並びて眺むるを望むこころを抑えきれずに

誘われ 眠りの森に 彷徨えば 柔らかな風 頬に触れをり

一途なる想いを抱き君のもとかけてゆきたし夏色の空

3/11
散る花も今日は悲しく雪と舞ひ命尊し早咲き桜