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あなたに首ったけ顛末記【長編小説】

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『異能もの現代ファンタジーラブコメ』女子向けライトノベルなお話です。お口に合いそうでしたら、ひと口だけでもいかがでしょうか?note独占配信(笑)&全話無料!不定期更新で連載中で…
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2022年12月の記事一覧

あなたに首ったけ顛末記<その6・日曜日には現実のいくつかを夢オチにしたっていい>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その6> ◇◇日曜日には現実のいくつかを夢オチにしたっていい◇◇ (19100字) <1>御崎十緒子の日曜日・回想を回想する朝 (3300字)  ああ、そうだった。  あのとき、私は……わざと、忘れることにしたんだ。  私、御崎十緒子宅で、水野さん、水野春臣とギョーザを食べたあの金曜日の、日付が変わって土曜日になった、深夜。  水野さんが帰って、後片付けを終えた私はすぐさまスケッチブックと鉛筆を手に取り、そのまま夜更かしして絵を描いていて

あなたに首ったけ顛末記<その7・吾唯足知:われはただ「足りない」ばかり知っている>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その7> ◇◇ 吾唯足知:われはただ「足りない」ばかり知っている◇◇ (15000字) <1>水野春臣は足りなかった (5500字)  俺は、ただ。  もう一度、確かめたかったのだ。    岡田主任を見送って彼女、御崎十緒子の部屋に戻り、その長い黒髪と華奢な背が視界に入ると。  俺、水野春臣はどうにも、その衝動を抑えられなかった。  手を伸ばし、後ろから抱きすくめ。  こいつのやわらかさや大きさを、直に触れることで確かめ。  床に転がして