アシパン学園01

【アシパン学園書き起こし】藤田監督(おそ松さん・銀魂)に聞いた「面白い」と「楽しい」の話。


【体操22歳さんによるトークの書き起こしです。】


(政所) そうそう。俺、監督に去年言われたことがあって、人に受けたいと常々僕は思っているんだけど。この年になっても。
面白いのと楽しいのは違うといわれてすごいショックを受けて。

(藤田監督) そうっすね。俺もおそ松の一期、二期やってやっとわかったことだったんすけど。そうなんすよね。みんなが面白い面白いと言っているものって俺らが面白いと思っていることじゃなくて、楽しいことだけを割と面白いって言われていたのかなっていうのは。

(政所) 楽しいと面白いが自分の中で俺その時まで分かれてなかったんっすよね。面白いことは楽しいことであり、楽しいことは面白いことであるっていうそれたぶん10年ぐらいアシパンをやっていたからだと思うけど。

(藤田監督) そこが合致しているのがそれが一番幸せなことだと思うし、

(政所) でも、実際、おそ松さんのその一期と二期やってわかったとおっしゃったけど、その一期と二期はどういう違いがあってどこでそういう風に思ったんすか。

(藤田監督)一期はまぁあの当時なので絶対まぁ誰も知りもしない企画だなぁというか、当時の20代ぐらいの人の若いコに聞いたら赤塚不二夫の名は知らないし。まぁ、おそ松さん、イヤミとチビ太がかろうじて見たことあるかなぐらいって話を聞いたので、じゃあまあとにかくそういう人に知ってもらおうっていうコンセプトで。、作っていったんすよね。最初。まず認知が大事で。

(政所) じゃあ赤塚ブランドがどうのじゃなくって、ゼロから知ってもらおうと。

(藤田監督) そういうリメイクじゃなくて今のアニメですよっていうのを知ってもらう。でまぁ二期の時になんすかね。そのまんまのノリでやってもなんかやっぱ原作赤塚不二夫でやってるから。その違うままやっても失礼だなと思って。

(政所) 一期の時は赤塚不二夫のいわゆる王道ではないってのを認識しながらやってた。

(藤田監督)入り口としてやってもらおうと。一期はあんだけみてもらったので、そんな中から本当に赤塚不二夫が好きな人が、新しい世代に出てくればいいかなと思って。よりそこを意識して。
なんか売れた方に流れるよりは、エリート作ってなんかねそういう。クラシカロイドもそうだけど、エリート作って将来、僕らがあと20年くらい後に住みやすい世の中になるようにそいつらが大人になった時に布石を打っておく。

(政所) 布石を打つというか。ぶっちゃけ。第一期は認知が目的だったじゃないですか。じゃあ面白さってよりは楽しさってことを重要視してた。

(藤田監督) そうですね。見やすく楽しく。だからすごいまずジャブというかキャラクターをわかってもらったりっていう。

(政所) 監督が思う面白いと楽しいの違いはどこっすかね。俺まだ今明確になってなくて。どういうものを楽しいと思ってどういうものを面白いと思うのかっていう。でも意識は変えたんっすよね。

(藤田監督) でもめちゃくちゃ極端にすげー語弊がありながら言うと、楽しいはストレスフリーじゃないですか。

(政所)ストレスフリー

(藤田監督) なんか見てても負荷がかからなく、なんも考えなくても面白いと思えるもの。楽しいは楽しいですね。面白いってなると、ちょっとコアになってきますよね。なんかホラー映画でも面白い。楽しくはないけど面白いって言いますよね。B級。ある程度素養が合ったり、

(政所)なるほど、前知識が必要

(藤田監督)自分にダメージがあるものも楽しくはないけど面白いじゃないですか。

(政所)確かに確かに確かに。第一期はもうストレスフリーっていうのはやっぱり。

(藤田監督) そうですね、あんまそんなストレスフリーっていう意識ってよりはとにかく広げるっていう。いまこの原作はあずかってから赤塚不二夫正直消えかけてる、若い世代に思い出してもらうっていう。もう一回その名前を思い出してもらうためだけに。

(政所) じゃあ二期はいわゆる赤塚イズム。

(藤田監督)そうですね。エリートを次の世代にも作らないといけないなぁと思って。

(政所) 今メテオ君のコメントで「バーベキューは楽しいが面白くない。」(笑)あぁ、こういうことかもしれない。確かに、バーベキュー面白かったって感想はあんまりないっすね。

(藤田監督)次の自分に何かあるかっていうと普通にないけど。そんときはまぁどう考えても楽しい

(ABO) バーベキューに関していうと、バーベキューそのものが楽しいかというか、そこでそこで集まってその日起こったこととかで楽しいことがあったみたいな。
場のセッティングなんか集まる人のセッティングみたいなところの環境づくりってのがバーベキューなんじゃないですかね。
なんか、そこで変な、いやーすげえなんとかって友達が全然俺もよくわかんないなんか友達連れてきてそいつがすげーやばくてさぁみたいな感じで。そのことで起こることとしての面白さって、楽しい。

(政所) 面白いことって起きますよね。

(ABO) ファミコンみたいな。カセットはまた別。

(政所) ハードは、場、パーティに近い、クラブの。

(藤田監督)ぞっこんバーベキュー久しぶりに思い出した(笑)。

(政所) なんか楽しいだとパーティだとなんか楽しいことっていうのが求められているけど、アシパンで10年間やってたのってやっぱ面白いなんじゃないかというのはありますよ。

(藤田監督) なんかひっかかる。

(政所) なんか、こうのどに小骨が刺さるような面白さというか。を大事にしてましたけどね。

(政所) (アシパン学園生からのメッセージで)「いま学生の身分からすると、手塚治虫のブラックジャックはかろうじて図書館にあったから知っているぐらいで、赤塚不二夫は読んだことすらないっすね。」

(政所)えー、そうなんだー。まぁそういう時代だよなあ。

(書き起こしここまで)

アシパン学園への入学はコチラから!
https://extroom.studio/rooms/acidpandagakuen

ありがとうの一言です。本当にありがとう!