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はじめてのメダカ❹エビとお掃除生体

さて第4回、メダカ飼育のラスト第3週目のスタートです。
ミナミヌマエビを入れたあとは、エサやりと掃除が若干変わります


水槽の掃除屋

水槽のお掃除屋さんと呼ばれるミナミヌマエビは、
・オスが体長2センチ程度
・メスが体調3センチ程度
まで成長します。

ではいったい、何を食べて成長するのでしょうか?
どんなお掃除をしてくれるのでしょうか?

雑食王

ありがたいことに、このミナミヌマエビは何でも食べます。

例を挙げると、
・メダカの糞
・メダカのエサ(食べ残しも)
・メダカの死骸
・ミナミヌマエビの死骸
・その他の死骸
・茶ゴケ青ゴケなど色んなコケ
・etc.
と何でも食べる雑食の生き物です。
(あと、自分の糞を食べてくれれば完璧なんですけど、食べないんですよネ…)

経済的

このようにミナミヌマエビは雑食のため、専用のエサを買う必要はありません。
1匹の単価も安いことに加え、とても効率よく清掃や循環サイクルのために働いてくれます。

エサを増やそう

先述した通り、ミナミヌマエビは、
・メダカの糞
・メダカのエサ(食べ残しも)
を食べるので、水槽の底の汚れを観察してみてください。
きっと、メダカの糞や食べ残しのエサが減っているハズです。

まぁ、そのかわり、ミナミヌマエビの糞が増えているんですけどね…

《なんだ、それじゃ前と変わらないじゃないか…》

そう思うかもしれませんが、上記を見ても分かる通り、それ以外の利点がたくさんありますので、よく観察してみてくださいネ。
(コケが増えたときは、さらにミナミヌマエビを追加すれば大活躍してくれますよ)

ということで、ミナミヌマエビもメダカのエサも食べるので、少しだけエサを増やしてみましょう。

あとは水槽の底を観察して、糞の量だけでなくメダカとエビの糞の違いも含めた体感学習の開始です。


コレが苦手

雑食王のミナミヌマエビですが、メダカよりも敏感で、苦手なモノがありますので挙げておきます。

塩素が苦手

実は、メダカは少しの塩素なら大丈夫なのですが、ミナミヌマエビは少しの塩素もダメです。

水温

メダカより変化に弱いです。

農薬

メダカは少しの残留農薬は大丈夫ですが、ミナミヌマエビは少しの残留農薬でもお星様になります。
【残留農薬】
水草を買うときに外国産の水草であれば、裏書に「エビの飼育には不向きです」と書いてあることがありますが、これは「農薬などの薬が使われています」ということです。
水草は以前説明した通り、無農薬を指定して購入してください。


水質確認

説明した通り、ミナミヌマエビは非常に弱い生き物です。

ですから、ミナミヌマエビが次々にお星様になっているのなら、水質の悪化を疑った方が得策です。

このように。ミナミヌマエビを飼育するということは、掃除だけではなく、水質悪化のバロメーターとしても活躍してくれます。

寿命

ミナミヌマエビの寿命は1年です。
夏を前後に産卵しますので、翌年の夏頃にはお星様になります。
ですので次々にお星様になっても寿命の場合がありますので、水質悪化か寿命かを見極めるようにしてください。


水槽に入れよう!

手順はメダカのときと、ほぼほぼ同じなのですが、ミナミヌマエビはメダカより変化に弱い生き物ですので、注意が必要です。

はじめてのメダカ❶準備とセッティングとほぼ同じですが、《》内が違います。

手順➀/水温の水合わせ

エビは急な水温の変化が苦手です。
そのため、水温を合わせなければ水槽に入れることは出来ません。
まずは下記画像を見てください。
A=ゲットしたエビ(袋ごと)
B=現在の水槽

上図のように、水槽の中に袋ごとエビを入れて浮かべます。
注意点としては、このときにAの袋の水と、Bの水槽の水が混ざらないようにしてください。
Aの袋を浮かべたら、そのまま30分~1時間くらい放置すれば、ほぼ水温が同じになります。

手順②/水質の水合わせ

水温を合わせたら、次は水質を合わせなければ、エビは敏感ですのでビックリして弱ってしまいます。
手順を説明するので下記画像をみてください。

順を追って、やり方を説明します。

  1. Aの袋の中の水を10分の1程度をスポイトで取り、Bの水槽に入れる。

  2. Bの水槽からスポイトで水を取り、Aの袋に先ほど取って減った分だけを入れる。

  3. そのまま15分放置

  4. 上の1~3を《5回》繰り返す

  5. Aの袋の中の水を3分の1程度をスポイトで取り、Bの水槽に入れる。

  6. Bの水槽からスポイトで水を取り、Aの袋に先ほど取って減った分だけを入れる。

  7. そのまま15分放置

これで水質合わせは完了です。

手順③/水槽にエビを入れる

一番緊張する場面です。
ドバっと勢いよく入れるのではなく、袋をゆっくりと沈めて横に傾け、エビが自分から水槽の中に泳いでいくまで、焦らずに気長に行ってください。

これでひとまず、ゲットしたエビを水槽に入れるまでは完了です。

しばらく水槽を眺めて、エビの様子を観察してみてください。


さてさて、これで【はじめてのメダカ】の飼育のやり方は終了ですが、いかがだったでしょうか?
今現在の水槽の状態はどうでしょうか?

どうかメダカライフを存分に楽しみながら、素晴らしい飼育者になってくださいませネ。

ということで次回、最後の【はじめてのメダカ❺】に移る前に、お掃除生体を紹介して終わりましょう。


お掃除生体

以下の3種類のお掃除生体を紹介しておきます。

下記の3つの画像はチャームのウェブサイトより

➀カラーシュリンプ

キレイですよネ。
ペットショップに行けば、ミックス(雑種)であれば、1匹200円前後で売ってますよ。

②ヒメタニシ

コケ取り水質浄化の貝といえばコレ!
いろいろネットで調べてみてください。
最初はヒメタニシ、一択で良いと思います。
ペットショップで売ってますし、安価です。

③オトシンネグロ

ペットショップに行けば、似たような名前のオトシンクルスという魚がいますが、こちらはオトシンネグロです。(オトシンネグロスとも)
とても臆病なので、低床を敷き、流木や石などを組んで隠れる場所を作ってあげなくてはなりません。
オトシンクルスではなく、オトシンネグロを選んだ理由はただひとつ。
オトシンクルスよりも寒さに強い魚だからです。
YouTubeで検索して見てください。とても可愛いですよ。


第5回

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