LAMBを観た感想

今日は、ずっと気になってた映画LAMBを観た。

とても印象的だったのは、荘厳かつ不気味を2,3つまみ振りかけたアイスランドの景色。イギリスに留学中、湖水地方で酷似した景色に出会ったことがある。背が低い草しか育たないその土地は、なめらかな山の形を生々と露わにして、少しばかりの霧や雨を帯び、風が吹いても音を立てる媒体もなく、とても静かな場所だった。

オーソドックスな
うわー!山だ!空だ!自然だぁ!!

とは思わせないその景色に、あの時妙な不思議さを感じていた。その景色や思い出・感情を鑑賞途中に思い出し、あーあの時の大自然に素直な感情が湧いてこなかった理由ってこれのことだったのか妙に納得できた。

もう一つ印象的だったのは、最後にマリアが夫を亡くした直後に何かを察したかのように周りを見て終わることだ。彼女は何に気づいたのだろうか。自然の怒り?殺意?赦し?難しいけど、もっと深く考える必要はありそう。

全体的にとっても「なぜ?」が多かった。それぐらい考えさせることを制作側から要求されている気がした。逆にあれはああいうものであって考えるものではないかもしれない。1週間くらいはこの議論を脳内で楽しみたい。

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