ドッペルゲンガーにまつわる話
初めまして、📦です。
今日は出先でまさかの事件を起こしてしまったのでその話と、その事件で思い出した過去の体験談について書かせていただきます。長さ的には過去の体験談の方が長くなるのでご了承ください。
さて、今日起こったまさかの事件についてお話します。この事件は端的に言うと、購入したお土産を先輩に引き渡すにあたってドッペルゲンガーなのではないかと疑ってしまうほど先輩に似た誰かに、中身が見えない状態で譲り渡してしまったという案件です。ここで言い訳させてください。本当にその誰か、先輩にそっくりだったんです。顔も声も似ていて、本人確認を試みる為に「○○さんですか?」とお伺いしたところ確かに頷いていたので渡したところ、後ほど先輩本人が別の場所にいたことが分かり、事件が発覚しました。
購入したお土産の中身ははちみつ梅でした。先輩に酷似した誰かからすれば、見知らぬ女性からバレンタイン前後の100円ショップで売られている紙袋を渡され、開けてみればはちみつ梅が入っていたということになります。何て恐ろしい体験でしょう。
これ以上話すとさすがに自分の失態が情けなく思えてくるので次の話題に進みます。
続いては、もはやこちらが本題ではないかと自分でも思う体験談についてお話します。
このお話は私が小学校高学年の時に体験した、本当にあったお話です。内容はややホラー要素を含むので、苦手な方はこの先の閲覧を辞めるなど自衛手段を取っててください。では、お話します。
その日は丁度今日のように朝から雨が降っていました。当時の私は隣のクラスで在籍する、近所に住む幼なじみの女の子、Bちゃんと一緒に学校に登校していたのですが、彼女はその日熱を出していて学校を休まざるをえない状況にありました。そこで私は一人で登校することになり、傘を差していつもと同じ通学路を歩いていました。すると、いつも通る脇道の手前で当時同じクラスで仲が良く、毎日一緒に下校していたAちゃんが緑の傘を差して歩いているのが見えました。Aちゃんと仲が良かった私は合流しようと彼女に駆け寄りました。しかし私が追いつくより僅かに早く、Aちゃんはいつもの脇道に入って行きました。私もすぐに角を曲がり、脇道に入りましたがAちゃんの姿はどこにもありません。Aちゃんがいないことにびっくりした私は脇道の住宅や倉庫の影にAちゃんが隠れているのではないかと思い、住宅に近付きました。その時、突然後ろから肩を叩かれて振り返れば不思議そうな顔をしたAちゃんがいました。
「その家に用事?」
用事も何も、前を歩いていたAちゃんが急に消えたから探そうとしていたんだ。
私はそう伝えました。するとAちゃんはやはり不思議そうな顔をします。
「何言ってるの、私は📦ちゃんが前を歩いていたから追いかけてきたんだよ?」
どうにも会話が噛み合いません。さっき傘を差して私の前を歩いていたのはAちゃんではないか。そう告げようとしてふとAちゃんの傘を目にした私は思わず息を飲みました。そうして、Aちゃんにこう尋ねたのです。
「Aちゃん、いつ傘を変えたの?さっきは緑の傘を持ってたよね…?」
その問いにも、Aちゃんはやはり不思議そうな顔でこう答えました。
「何言ってるの、📦ちゃん。私の傘は最初から『ピンク色』だよ?誰の話をしてるの?」
まさか、あれはAちゃんではなかったのでしょうか?もし、私が追いついて話しかけていたらどうなっていたんでしょうか?
これにて、ドッペルゲンガーにまつわる話はおしまいです。
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