変なことば

わたしは関西に住んでいて、
彼氏は四国に住んでいます。

生まれも育ちも違うわたしたちだから、
ことばも全然違う。

彼氏の実家へ初めて行ったとき、
わたしは方言の難しさを知った。
彼氏が家族と話していることばが
あまり理解できなかったから。

彼に会うために四国へ行き、
彼の友達や家族と会っていくうちに、
だんだんことばがわかるようになってた。

ことばがわかるのがうれしくて、
たくさん会話するわたしを見て
彼はうれしそうにしていた。

そんな彼を見るとわたしも幸せだし、
楽しかったからたくさん話した。

そして、少しずつ
ことばがうつるようになった。

でも、完璧な四国の方言は話せない。
どこか関西弁が抜けていなくて、
四国の方言がまざった変なことば。

変なことばだけど、
わたしはこのことばが大好き。

彼とわたし2人だけのことばだから。

彼もわたしの関西弁がまざったような
変なことばを話す。

「そんな変な言い方しないよ」

そう思うときもあるけれど、
変なことばを話す彼を見てしあわせになる。

ことばがうつるって、
たくさん話した証拠だから。

会えない時間が長くてもたくさん電話したし、
会える時間を大切にしてきた。

目には見えないけれど、
変なことばがそれを証明してくれる。

四国に住むようになれば、
変なことばを話せなくなるかもしれない。

それはそれでしあわせなこと。

期間限定の変なことばをもっと楽しみたいな。


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