最初に考えた人
私は、いつも豚カツやエビフライを食べるとき、これを最初に考えた人は本当にすごいなあと思う。
豚や海老に小麦粉・卵・パン粉を順番につけて、油で揚げるとあんなにおいしい食べ物になるなんて。しかも塩で食べても醤油で食べてもソースで食べても、からしをつけてもわさびをつけてもおいしいなんて。まじ考えた人天才だと思う。
ウィキペディアで調べたところ、未だカツの発祥店を見つけるのは困難である、とあった。きっと食の歴史の中で、どこかの料理人が試行錯誤した結果、生まれたのであろう。いろんな過程があって生まれたのかもしれない。
私はその方々に敬意を表すとともに感謝状を贈呈したいくらいの気持ちだ。
こんなふうに私はよくいろんな「最初に考えた人」に対して心の中でものすごく敬意を表して感謝している。特においしい料理を考えた人を、ものすごく尊敬している。
他にも料理だと、天ぷらを考えた人もすごいと思うし、うどんやそばや素麺など、麺を考えた人もすごい。もっと言うと米を稲穂の状態から白い粒をいっぱいあつめて炊いたらぴかぴかでもちもちでふわふわの状態になることを発見した人もすごい。何千年も前に最初にこのことを発見した人がいなければ私たちはこんなにおいしいものを主食として食べられていないのだから。
子供の頃からこんな風に「最初に考えた人」をさかのぼる妄想をしたりもしていた。たまに今もしている。
料理以外のモノでもなんでも、最初に考え出したり最初につくりだした人はなんでもすごいと思う。
例えば電化製品。まず、電気を使えば自動でモノが動くという仕組みをつくったこと。
私は、一人暮らしでも家事をしながら働けているのは冷蔵庫や洗濯機、電子レンジがあるからということが大きいと思っている。家事をする時間が短縮されるというのはやりたいことに対する時間を増やせるということなので、私は便利な電化製品を作ってくれた人にもすごく感謝をしている。
他にもスポーツ、トランプなど身体や頭を使うゲームのルール、花火のしくみ、サンタの存在(だけでなくそもそもの宗教のストーリーを考えた人とかも)、はたまた法律など社会のしくみまで、最初に考えた人ってやっぱりすごいなあと感じる。
でも最初に考えた人は無限にいるので考えはじめると果てしない。
もしかしたら私がデザイナーになったのも、何かの「最初に考えた人」になりたかったからかもしれない。
「考えた人はすごい」と思ってもらえるように、私は今日もいろんなことを考える。
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