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研究会#21 瓶花(小原流 四級家元教授) 2023年7月

花型: 瓶花(瓶花傾斜型)
花材: 山万作、竜胆(3)
花器: 基本瓶花花器
〈結果〉95点

□当日の花の状態と意識したこと

▷山万作
・枝も葉もしっかりしていて、配布された3本の枝ぶりも似ていた。
⇒結果1本の大きな枝から中間高以外の枝を取り、中間高は配布された枝から葉を落として使った。
▷竜胆
・葉と茎がお稽古の時よりも柔だった。
⇒花を落とそうとして葉に鋏が引っかかるとそのままサーっと切れてしまう花だったので、だらんとしている葉や切れ込みが入ってしまった葉を丁寧に取り除いた。
・折り留めをしようとするとそのままポキっと折れやすかった。
⇒竹串を使う判断がもう少し早めにできたらよかった。

□今回のお題で意識したこと(お稽古での学び)

・傾斜型が合う取り合わせ。
・主枝は基本通り器の高さの1.5倍。
・花器の中心と主枝の先を結んだ線の中心に副枝の先が来るような長さ。
・山万作は溜められる花材なので、枝造りが重要。
・山万作の葉は枝の流れに逆らうものや重なっているものを取り、適度に枝を見せる。
・主枝と副枝の間から山万作の中間高と竜胆を挿れる。
・中間高の山万作は役枝よりも目立つことはない。細めの枝を選び主枝と同寸にするか、同じくらいの太さの枝を選び短く取るかのどちらか。
・竜胆は上から2〜3段を残し、残りは全て取る。残した上の花もバランスを見て取ってよい。(中間高は上から2段のみにした方が軽めに見える。)
・竜胆の葉が大きすぎる場合は切れ込みを入れて、程よい大きさに切って調整しても良い。
・客枝と低めの竜胆は同じ長さに切る。(低めの竜胆をぐっと中に入れることで短めに見える。)
・最後に4・5本目の山万作を入れるが、4本目は竜胆側に主枝の側から客枝よりは短い枝、5本目は主枝と副枝の間に立ち気味に挿れる。
・最後に中間高の山万作と竜胆が並ばないように前後感を調整する。

□研究会で学んだこと(講評・寸評: 諸岡啓子先生)

・枝ものは枝を見せる。
 ⇒万作は枝と葉をしっかり作り、横木できちんと止めることが大事。
・竜胆はしっかりした花だったので、先の花を見せるよう下の花は落とす。

□今回の研究会の感想

今回は家四になって初めての研究会でした。
お稽古では割とススっと収まった役枝も中間高も、葉のボリューム感に迷って結局時間ギリギリになっても収まらず...。
倒れすぎな中間高のまま、山万作5本と竜胆3本、気持程度に竜胆の葉を添えて退室しました。
審査に時間がかかってるな〜といつもより少し長く待った後、入室すると、お直しをいただいて95点がいただけていました🥲
昇級のタイミングでの研究会はいつもより緊張が高まる。教えてもらったことや自分の大事にしたいポイントを限られた時間で表現するのは初回に限らずなことだと思うので、時間を意識していけることも大切にお稽古をしたいです。
次回は水ものの勉強会らしいので、いつも実践で学んでいることを言語化できる機会が楽しみです。

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