モノが捨てられなかった自分へ伝えたいこと。

モノ捨てられないし捨てたくないし、できることなら取っておきたい願望は、昔は凄かったけど、最近はそうでもない。映画「365日のシンプルライフ」みたいに、本当に必要なものって何かなって、ちょっと考えてる。

「今日〜も〜ま〜た〜 足の踏み場も〜な〜い 小部屋が孤独を甘やか〜す」って唄う椎名林檎の詩にグサっときて気付いたけど、あたしの捨てられないし取っておきたい願望は不安から来ていて、思い出があるからとか(寂しい・過去への執着)、いつか必要になるかもしれないしとか、もう手に入らないかもとか(未来への不安)、捨てたらまた買わなきゃいけないしとか(経済的不安)、
要するにモノへの依存?自信のなさが原因で。


かつて知人の S氏から受けた

「モノの保管にはお金がかかる。」
「モノが部屋を占めるということは、そのモノの保管のために家賃を裂いていることになるが、コストをかけてまで保存する価値があるのか」

という指摘や、

昔はモノに囲まれて住んでいたと言うサブカルど真ん中のO氏が、今読みかけの本2冊とMacとテーブルとベッド以外何もない、モデルルームだってもっとモノあるぞ?みたいな部屋で不自由なく広々と暮らしているのを見て、おや?モノがなくても生きて行けるのかもしれないな、と、

むしろモノないのかっこいいな、と、思いはじめてる。

考えてみたら、HDDやクラウドに何でも収納して検索できる時代だし、質量のあるものって不便極まりないんですよね。


ってことで、昔流行った断捨離じゃないですけど、モノを減らしたいな、と。
断捨離の本は読んだことないのですが、自分なりにルールを決めてモノを減らしたいと思っています。

① 本は電子書籍にする。買わないで図書館で借りる。あるいは読んだら手放す。(BOOK OFFに売る/友達にプレゼントする/メルカリで売る)取っておきたい記事はスキャンして電子化するか、写メで残す。

② 紙は溜め込まない。なるべくデータ化する。必要なことは紙にではなくデータでメモするように心がける。
→ Google Photoで写真で管理することに落ち着きました。人工知能がすごくて、「パエリア」とか検索すると、数年前のパーティーで作ったパエリアがちゃんと表示されたりするの。感動。資料はアルバムにまとめる方向で。
→メモは、evernoteとか馴染めなくて結局iPhoneとMacで共有できるデフォルトのメモアプリに落ち着いた。iPad Proとかメモに向いてそうだけど、重いのがネックで手を出していない。


③ お気に入りの服は、いっぱい着て写真を撮ってもらうようにする。
(服の所有欲求のデータ化)そのシーズンは飽きるまで着倒して、翌年には持ち越さないである程度処分する。
なぜなら、生地も傷んできてるだろうし、友人は「そのコート、むかしから着てるやつだよね?」と、意外と記憶していて多少恥ずかしい気持ちになるからだ。


④ 捨てられない性格だから、モノを買わない。もらわない。


⑤ 部屋をかたす時は、プロ意識を発揮させる。甘やかさない。美しい部屋に住む人の家にお邪魔して意識を高め、神経質な友人を家にお招きする機会を作る。美しさの合格ラインの基準をグッと上げる。


ちなみに先日、我が家でMV撮影が行われたのだけれども、
「片付いている」ではなく「映像として撮影した時に美しいかどうか」
を意識して片付けたので、信じられないくらい部屋が綺麗になった。

(実は、映画やMVの空間を装飾する映像美術の仕事をしているので、仕事モードでやったら、えらく綺麗になって同居人に驚かれた。)


プロだからという話ではなく意識の問題で、初めて会う監督や女優さんが家に来て色んな角度から撮影される…と想像したら、
片付いていた気分だった本棚も詰め込みすぎてて美しくないから本を減らそうとか、ジャンルやサイズごとに分けて見栄え良く揃えようとか、賑やか過ぎる箇所は目隠ししようとか、ハードルが高く跳ね上がって、なぁなぁな整頓では許されない状況になったと言うか。

これは使うから変なとこにはしまえない〜〜〜
とか言って棚の上を散らかしていた雑貨たちを、撮影直前に一旦全部大きなBOXに詰め込んで見た目をスッキリさせたんだけど、撮影後1ヶ月経つけどそのBOXをほとんど開けてないので、なんなら捨ててもいいものだったのでないかと、目から鱗が落ちるのを感じている。

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「モノの保管にはお金がかかる。」

部屋の広さによって家賃は変わる。
引越しの際には物量によって見積もりが変わる。
レンタルルームは月額でお金がかかる。

それらを考えた時に、そのモノは本当に必要なのか。

比較的モノは安く手に入る時代だし、手放して必要な時にまた買えばいいという選択もある。

それをいつも念頭に置いて、ミニマムな暮らしを手に入れていきたい。


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と書いたのは2014年のことなのですが、2018年の今、まだモノが多い。むしろ増えた。(え
お金を稼いで広い家に住むしかないのかもしれない。


※下書きに保存されている4年の間にメルカリとかGoogle PhotoとかiPad proという画期的な解決策が登場したので追記しました。

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