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第4話【妖怪万博まであと88日】妖怪の絵を描いてみようかい?

※まえがきでご案内していますが、以下、“兄やん”こと佐藤氏の視点を通して書いています。

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「届いたよぉー」

声がした方へ顔を向けるとnomurachanが大事そうに荷物を抱えて「早く見たいなぁ」と言いながら楽し気に運んでいる。
荷物に貼られた伝票の宛名は「第1回 妖怪画大賞」応募受付係。
妖怪万博内で最終審査を行うことを発表している妖怪画大賞の応募作品が届いたのだ。

妖怪画大賞の作品応募は11月30日まで。年齢問わず、プロアマも問わず広く募集をしている。

11月30日の妖怪画大賞応募作品の〆切まで1ヵ月を切ったこの時期、日を追うごとに応募作品の数は増えている。はじめはポツポツと届いていた作品たちが、最近では毎日どしどし届いている。
応募作品が増えることはもちろん嬉しい。そして、何といっても最初の1点目の応募作品が届いた瞬間がやはり一番嬉しい。
「企画に反応して、行動に移してくださっている人がいる」と認識する瞬間であり、これから楽しい時間が始まると感じる瞬間なのだ。
作品が届くと、「あ!来たー♡」と思う。まるでデートの待ち合わせのような時間。それが作品の募集期間だ。

妖怪美術館は、2013年からこれまで合計6回「妖怪造形大賞」というアートコンテストを開催しているが、今回開催する「第1回 妖怪画大賞」は、妖怪の絵を対象にした初めてのアートコンテストだ。
一次審査を通過したファイナリストたちの作品は、妖怪万博の会場内に展示され、イベント当日に会場で最終審査会を行う。

https://x.com/meiroyoukai/status/1819235672865362031?t=Z4Mn2FsCjX-vVJs6EWpI7g&s=19

アートディレクターで墨絵師として活躍する東 學あずま がく氏、日本古来から伝わる神や妖怪など目に見えない存在を愛嬌を込めユーモラスに描く日本画家の平良 志季たいら しき氏らおふたりをお招きし、妖怪画家で妖怪美術館の館長の柳生忠平を加えた3人で審査員をしていただく。

「妖怪画大賞」のグランプリおよび優秀賞の受賞者には、賞金のほかに小豆島産の石でできた盾が授与される。
小豆島は昔から上質の花崗岩かこうがんが採れることで有名だ。大阪城や江戸城をはじめ、土地の測量基準点として日本全国に設置されている一等三角点などにも小豆島の石が使われている。
「石の島」として知られる小豆島ならではの品といえるのではないか。

さらに、グランプリ受賞者には、2025年に春(2025/4/18~5/25)・夏(2025/8/1~8/31)・秋(2025/10/3~11/9)と開催される瀬戸内国際芸術祭の会期中107日間、エンジェルロードの近くに位置する海辺の宿「入船」の一室を自分の作品展示空間にできる権利も授与される。
どんな作品たちがどのようにその客室を彩るのか、今から楽しみだ。

妖怪画大賞の応募作品は全て妖怪美術館に所蔵して、随時展示していく。
それを楽しみに妖怪美術館に足を運んでくれるお客様が増えると嬉しい。


不意に腰に違和感を感じた私は、立ち上がり軽くストレッチをした。
「タガフープ世界選手権大会 in 小豆島予選会」の影響だろうか。
タガとは醤油を仕込む木桶の周囲を締めるために竹で編んだ枠「たが」なのだが、予選会では直径2m、重さ13kgという巨大なサイズのそれをフラフープに見立てて腰で回す時間を競った。

先日小豆島で開催されていた「第10回 全国醤油サミット」でそのイベントが開催されており、飛び込みで出場した私は48秒という記録で優勝。予期せず小豆島チャンピオンという栄誉を手にすることができた。大会の最後にはエキシビションも披露させていただいた。
「タガの重さと遠心力で持っていかれないように踏ん張ったからなぁ…。」
そう思いつつ腰を擦る。
週末には小豆島出身のシンガーソングライター 勝詩さんのステージにお邪魔してパフォーマンスを披露する予定もある。しっかりとパフォーマンスをするためにも体をケアしなければ…。
また今週もあっという間に過ぎていきそうだ。


【妖怪万博まであと88日!】

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