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【小豆島旅行記⑯2日目~part.7~】ロッジでの作戦会議✩最終決戦に向けた準備は続く

「あー、本当にお腹いっぱーい!」
満腹になったお腹を擦りながらファミリーロッジに戻った我々は、リビングに集まっていた。
お風呂の前に、作戦会議をするためだ。
明日の入り時間やリハーサルの時間などを再度確認する。その間、昼間にチョーケシ兄やんから手渡された明日のライブの告知チラシを持って何かを考えていたリーダーの表情が変わる。何かを思いついた顔だった

あのね...コレを持って来とるんやけどさ...
リーダーが荷物からブツを取り出して悪いカオをして見せる。
コレ、そこに貼ってチェックアウトしようか。
と指をさす先には

ヤツがびっしり居る。不覚にもまた笑ってしまう。

コレさ、撤収するの大変やん。「剥がしときましたよー」って言って、ここにコッチを貼るんよ。
リーダーはめっちゃ楽しそうに話す。オモロいこと思いついた!っていう顔だ。

でさ、チェックアウトした後でTwitterで「とっても快適でしたー!」ってコレ貼ったところ入れて撮った部屋の写真アップするんよ!
この辺からは堪えきれなくなって笑っているリーダー。

養生テープなら貼っていいってことが宿舎さんのコレで分かったし、再利用よ、再利用!

こうして、我々からのプロレス返し「国民宿舎小豆島に爪跡を残そう作戦」が始まった。いい大人たちが21時からイタズラをしている。
まず壁に貼った告知ポスターを丁寧に剥がす。ポスターも全部きれいに取っておく。養生テープもくるりんぱして、両面テープ仕様にしていく。

両面テープ仕様の養生テープをブツの裏に貼って壁にぎゅーーー!っと押し付けるディレクター。その後、ディレクターお手製の美術館風味のプレートも付けて...

この時点でディレクターは堪えきれなくなって膝を叩いて爆笑している。
そこへリーダーが、
これも貼ろうや!とあるモノを出す。

宿舎さんが貼っていた「チョーケシ兄やんがやれって言うからから...」の付箋だ。それを貼って仕上げを施すリーダー。もう全員が腹を抱えて笑い転げている。動画を回している私の手が震えて、慌てて堪えるが可笑しくて可笑しくて笑うのを止められない。

こうして出来上がったのがコチラである。
ブツとは、TikTokでフォロワー数17000人オーバー、愛媛が生んだ奇跡のおバカこと、リーダーが産んだ元アイドルのお嬢さんが描いたアマビエの絵だ。ディレクターが作ったプレートのQRコードを読み取ると、お嬢さんがこの絵を書いている様子が動画で見ることができる仕様だ。
絵は4枚しかない。その内の1枚である。
フォロワーの皆さんが聖地として国民宿舎小豆島に巡礼の旅に押し寄せますように。リーダーとディレクターがこっそり用意していた飛び道具だった。
ラスボスもいる、妖怪美術館もいるのだ。何かオモロい感じに味付けして使ってくれるだろう。楽しみである。

こうして爪跡を残すことに成功した我々。
笑い疲れた一行は本館にある温泉に行くことにして移動を始める。本館には、リーダーがパーソナリティを務める「宮崎ユウのラジオに帰ろう!」番組スポンサーの藤田さんが泊まっている部屋がある。その部屋番号をチェックしていたリーダーたちはなんと、藤田さんの部屋にピンポンダッシュを仕掛けていく
恐るべし、宮崎ユウ。多方面にプロレスを仕掛けるオンナ。
30年振りくらいにピンポンダッシュをする人を見た。実に楽しそうだった。
そして、お風呂から出てロッジに戻る時、フロントが宿舎さんではない男性スタッフに交代しているのを見たリーダーがスタッフさんにお願いをして養生テープを借りて帰ってきた。
我々が再利用した養生テープの粘着力が弱って時々絵が落ちてしまっていたからだ。これで補強ができる。完璧だ。

ロッジには、風呂上がりのリーダーと私を狙う影があった。昼間、日向で笑い転げて日に焼けてしまった私たちにデジタルクラッシャーでもあるがコスメコンシェルジュでもあるGOTOのスペシャルケアが、始まる!
スペシャルケアとはリンパを流す顔筋マッサージと美容成分たっぷりのパックのことだ。彼女が施す顔筋マッサージを、私は結婚式当日にくらっている。6年ぶり2回目だ。甲子園みたい。そして、リーダーもGOTOの美容チャンネルこのマッサージをくらったことがある

コスメコンシェルジュGOTOのスペシャルケアが始まった。

先述の通り顔筋マッサージは顔が取れたのかと思うほど痛い。ただし、痛いのはリンパが詰まっている人のみ。ラメの入ったアイカラーを指で伸ばしたまま手を洗わず顔を触った結果、クリスマスのオーナメントの様に顔中をキラキラさせている程女子力が枯渇している私など、圧倒的激痛確定なのだ。ゴリュゴリュと音を立ててマッサージが続く。痛さのあまりコイのように口をパクパクさせる。しかし、過去に経験した私は知っている。このマッサージ、終わる頃にはフェイスラインが劇的に上がっているのだ。輪郭が変わるほどなのだ。頑張れ、私。オシャレは我慢。

マッサージの後はパックだ。あっという間にスケキヨにされた私の目の前では、コチラにカメラを向けながらリーダーがマッサージをされている。手早くマッサージを終えたあと、すでにスケキヨを経験したことのあるリーダーの顔には面白フェイスマスクが貼られた。

ラスカル・ユウ爆誕である
私が笑う度に私の視界の隅っこで顔に貼られたティシュがピロピロとそよぐ。もうそれですら面白いのだ。笑うなと言われてもガマンが出来ない。ピロピロと顔中に貼られたティッシュをそよがせながら笑い続けた。

タイトルの写真を見て驚いた人もいると思うが、国民宿舎小豆島のファミリーロッジに妖怪が現れたわけではないので安心して欲しい。我々は至って真面目に美を探求しているだけなのだ。全ては神聖なるステージに立つため。

スペシャルケアをしている最中に、GOTOから明日の本番前の待機時間にチョーケシ兄やんにこの顔筋マッサージをお見舞いしようという提案があった。妖怪美術館で気になるオリーブオイルコスメを見つけたのだと言う。それを使って兄やんにマッサージをし、使用感をレポートして動画にしたいとのこと。
すぐにリーダーが兄やんに連絡する。痛いなんてちっとも知らない兄やんからOKがでた。リーダーがまた悪いカオをしている。ラスカルなのに。
こうして、ワイワイと明日の準備が進んでいった。

スペシャルケアを終え、我々夫婦とチョーケシの歌をコソ練をしたリーダーは歌詞を覚える作業に取り掛かる。やっぱりセンターは大変なのだ。GOTOはチョーケシ兄やんへのマッサージの準備を整えている。到着した時は「夜にラーメンなんか作って食べちゃう?」と話していたが、美食ラッシュを受けた我々のお腹にはもう1ミリも隙間はない。
みんな余程疲れているんだろう。「おやすみ」と言った後、秒で寝息が聞こえてくる。

こうして我々の長く濃厚だった小豆島の旅2日目が終わった。明日はステージだ!

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