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第6回闇キャンプ③★ キャンプ料理対決!? 夕暮れ迫るキャンプ場に響く「アーレ・キュイジーヌ!」【香川県・小豆島ふるさと村キャンプ場】

エンジェルロードからキャンプ場に戻り、我々が泊まるトレーラーハウスの間の芝生のスペースにテーブルなどを出してリビングを作った。

焚き火台やミニテーブルで特設キッチンスタジアムを作った頃には、夕焼けに燃える空になっていた。夕焼けの空をバックに時折浮かんでくる気球が見えて美しかった。まさに思い描いていたキャンプだ!最高!
醤油が美味しい小豆島だからと、夕食にTKG(卵かけご飯)を作ると宣言したリーダーは、昼間に立ち寄った道の駅の売店で高橋商店の「再仕込醤油」を買っていた。

木桶で1年以上熟成させた生醤油の中に再び醤油麹を仕込み、さらにじっくりと熟成させた「再仕込醤油」。濃厚でコクがあるこの醤油をTKGのためにゲットしたリーダーは、立ち寄ったスーパーで高級たまごを買うことも忘れていない。
残すはお米を炊くだけだ。
浸水したお米を入れたダッチオーブンを火にかけた後、リーダーはディレクターと共に唐突に「料理の鉄人」の演出をしながら我々が料理する様子を動画を撮り始めた。

闇の美食アカデミー・主宰をつとめるがカメラも回すディレクターが高らかに開会を宣言する。
「アーレ・キュイジーヌ!」
主宰の声が小豆島ふるさと村キャンプ場に作られた特設キッチンスタジアムに響いた。
実況と鉄人サイドのキッチンリポートをリーダーが、挑戦者サイドのキッチンリポートをディレクターが担当しているようだ。
ディレクター、闇の美食アカデミー主宰なのに何役こなしてるんだろう。

闇の美食アカデミーが誇る鉄人は、これまで闇キャンプキッチンスタジアムで数々のチーズを溶かしてきたGOTOだ。チーズをより美味しく食べるためにDODの焚き火台「秘密のグリルちゃん」を購入するほどの心酔ぶり。
鉄人GOTOのチーズへの愛は留まるところを知らず、今回はなんと手作りしたマスカルポーネを携えての参戦である。まさに「闇チーズの伝道師」の名に相応しい。
今回、自家製のマスカルポーネを持ってきたことで「チーズ研究会」、略して「チー研」の二つ名をつけられたばかりだ。
今日は「チーズフォンデュ」と「大学いもの自家製マスカルポーネ(通称:闇ポーネ)添え」を作る予定だという。

対する挑戦者は、まなみん。
その昔、風呂の火を盛大に炊いたがばかりに家を焼失した悲しい過去を持つ祖母から「ウチの女に燃やせんもんはない」と言い聞かされて育った。幼少の頃より祖母から風呂炊きの英才教育を受け「炎はトモダチ!」をモットーとする炎の料理人。
そんな挑戦者・まなみんの今日のメニューは名古屋風の「味噌おでん」と「みたらし団子」。このみたらし団子、名古屋の喫茶店文化を代表する「コメダ珈琲」が運営する和風喫茶「おかげ庵」で人気の自分で焼くおだんごメニューにインスパイアを受けたものである。作っただんごを自分で焼き、食べる直前に自家製のタレを絡めるという方法で提供する予定だという。

このメニューのためにまなみんが用意したのは、LOGOSの卓上ミニコンロ「グリルアタッシュmini」。今日のために購入した初おろしのギアである。

彼方に見える水平線に日が沈み、空が魔法の色に染まるマジックアワーの景色を背景に、鉄人GOTOと挑戦者まなみん双方の助手としてたっちゃんが忙しく動く中、料理バトルが幕を開けた。
手際よく人参やブロッコリーを切り分けていく鉄人GOTO。チーズフォンデュにディップする具材として鉄人サイドには、人参、ブロッコリー、ウインナーに椎茸が準備されている。
それらを切って茹でて行く鉄人GOTOをしりめに、挑戦者まなみんは家でほぼ仕上げて来ているおでんの具材たちに串をさしてダッチオーブンに詰め込んでいる。

パンパンにおでんが詰まったダッチオーブンを焚き火にかけて、火加減を助手のたっちゃんに任せた挑戦者まなみんは、続いてみたらし団子作りに取り掛かる。家で調合してきた団子粉と上新粉の入ったジップロックに水を注いで袋ごとよく揉んだものを、ちぎっては丸めて助手が沸かしたお湯に放り込んでいく。

茹だって浮き上がってきた団子を串に刺して並べたら、今日初おろしのLOGOS「グリルアタッシュmini」にセットしたヤシガラ炭に火をつけて、団子を焼けるように準備した。隣には自家製のみたらし団子ダレも置いている。

その間にアルコールを飛ばした白ワインに牛乳や大量のチーズを入れて溶かしていたGOTO渾身のチーズフォンデュも完成した。
実況をつとめるリーダーのご飯も炊けて、蒸らしも終わっている。
味噌おでんにチーズフォンデュ、TKGにみたらし団子・・・その量を見た鉄人GOTOは予定していた大学芋のマスカルポーネ添えを翌朝の朝食に回すことを決めた。全体を見て量をコントロールするあたり、さすがは鉄人である。

こうして全ての料理がテーブルに並んだ。
全員で食卓を囲んで舌鼓を打つ。味噌おでんを見て日本酒を取り出したGOTOとリーダー。これには「澪(みお)」が絶対に合うと選んだ日本酒を豪快にあけはじめた。たっちゃんは初めてのチーズフォンデュの旨さに震えている。
味噌おでんにと用意していた薬味用のねぎと七味唐辛子も好評だった。ディレクターは七味唐辛子をかけて食べるのがお気に入りのようだ。七味唐辛子をかけた味噌おでんを口にしては「これは、飛ぶぜ!」と言っている。憧れの「おかげ庵」で団子を焼く気分が味わえて嬉しい私(まなみん)は、ずっと団子を焼いている。

小豆島の醤油を使って頂くTKGは、控えめに言って最高だった。濃厚な旨味がギュッと詰まっている。醤油が変わるだけでここまでTKGの味は変わるものなのか。色んな醤油を試して最強のTKGを見つけたいとまで思った。
我々は残ったお米で焼きおにぎりを作って、味噌おでんの汁をかけて頂いた。旨い。何を食べても美味いのだ。そして、このメンバーで居ると楽しい。自然と酒が進む。
酔っ払ったリーダーが
「ここが私のぉーーー・・・?」とメンバーに振る。
「アナザースカイ!」と我々がレスポンスを返すと、すかさず
「小豆島です♡」
と言うリーダー。
この一連のコールアンドレスポンスが小豆島滞在中のリーダーのマイブームだった。そう言えば、気球見てる時にも、エンジェルロードでも言っていた。このコールアンドレスポンスを繰り返すこと数回。
リーダーがおもむろに立ち上がって、
「ワークマンで買ってきたコーディネートがあるけん、GOTOさん、今からランウェイするよ!」
と言ってトレーラーハウスに消えた。

次回、突如始まったリーダーとGOTOによるキャンプ女子に向けたワークマンコーディネートを披露するファッションショー「S.W.C」(小豆島ワークマンコレクション)の様子をお届けする。小豆島の夜はまだまだ続く!!

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