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【小豆島旅行記⑤ドタバタ計画編】愛の" かまし合い "に向けて爪を磨ぐ

「かます」という言葉がある。
関西方面では「ギャフンといわせる」「打撃を与える」などという少々荒々しい意味で使われることが多い。
そして我々闇チームの中では、何かオモロいことを仕掛ける時に「ちょっと、かましてきますw」という感じで使う言葉だ。
我々は普段から仲間内でもかまし合っては、笑い転げている。メンバーと居ると楽しい。しかし、同時にとても疲れるのは、腹から笑っているから、そして、いかに皆の意表を突いて"かます"のかを常に考えているからかもしれない。
小豆島面白Twitter連合のやり取りを見ていて、我々闇チームと近しいものを感じていた。
彼らも互いにかまし合っている。国民宿舎小豆島の中のヒトは「#対戦ありがとうございます」とよく使っている。プロレスをしているのだ。
我々の脳裏にとある思いが過ぎる。この人たち絶対にこちらになんかオモロいことを仕掛けてくるんじゃないだろうか。


行程が決まった頃、Twitterにこんな写真と動画が次々とアップされていた。
妖怪美術館と国民宿舎小豆島で行われた「宮崎ユウ来島緊急対策会議」の様子とリーダーが所属するバンド「*花なり*(はんなり)」がアレンジカバーした「チョーケシの唄 *花なり*ver.」をしっとりと歌い上げる兄やんの様子である。
聞けば少し前にリーダー宛に兄やんから「カラオケのデータもらえませんか?」と聞いてきているらしい。
小豆島で闇が動いておる。
勘は当たっていた。
プロレスだ!そう確信した我々の「対戦」に向けた準備が始まった。

まずはお土産として、妖怪美術館と国民宿舎小豆島の皆さんに、愛媛が誇るVIP御用達の銘菓・某歌舞伎役者が引出物に使ったこともあるという山田屋まんじゅうを用意。計画段階で妖怪美術館や国民宿舎小豆島の皆さんにはとてもお世話になっているのだ。こういう義理は忘れないw
もちろん、「対戦のほど、よろしくお願いいたします」の気持ちも込めて。

妖怪美術館で、きっと何らかの式典的なドッキリがあるのではと予測した我々は、来島記念樹としてみかんの苗木を用意した。さらに、妖怪美術館をあやつるヒトの誕生日が近いらしいという情報を仕入れたこともあり、操るヒト爆誕記念樹としてちがう品種のみかんの苗木も用意。我々のチーム名から「闇柑」と名付けた。併せて、それぞれの記念樹にディレクターが手作りの銘板を作ることになった。

中には記念樹として「愛媛の鈍器のようなもの」・みかんの倒木をチーム内のみかん農家に用意させようとする者もいた。しかし、万一上手く実がなったら、あの人達のことだからまたオモロいことを始めそうだという理由から苗木に収まった。
ちなみに、ミカンの倒木を手配しようとしていたのは私だ。

この苗木、実が付くのに3~4年はかかるそうだ。ぜひ妖怪美術館の面々には次のオリンピックまで頑張って育てて欲しい。そして、この記事を読んだみなさん、ぜひ妖怪美術館に足を運んで闇柑の成長を見守って欲しい。もしも、違う苗に植え変わっていたらご一報頂きたい、その時は新しい苗をそっと送ろうと思う。

オタマトーンとカホンも荷物に加えた。
兄やんがチョーケシの唄のカラオケデータを取り寄せていることから、「なんかリーダー歌うことになるのかも」と思ったからだ。そういう時が来たら我々が全力で盛り上げるためにの準備だった。

最後にリーダーが準備したものがある。
これは、リーダーのご家族のやんごとなき姫が描きあげた作品だ。
驚くことなかれ、なんとこれアマビエの絵なのだ。
この絵は、リーダーとディレクターが何らかの爪跡を小豆島に残すべく用意した飛び道具だった。この絵とセットで美術館風の作品札をディレクターが手作りしていた。

以上が我々が小豆島での対戦に向けて用意した武器の数々である。
準備しながら相手がどんな手を使ってくるのか、これで返したらどんな顔をして笑ってくれるだろう。もう楽しみで楽しみで仕方なかった。
オラ、ワクワクすっぞ。
孫悟空の境地である。

これらの武器がどのように使われたのかは、次回以降の小豆島再訪本編で書こうと思う。

ここで、ひとつ大切な事をお伝えしたい。
普通の人はこんな仕込みを準備する必要はない。
来る人来る人がこんなに色々ネタを仕込んでいると妖怪美術館や国民宿舎小豆島の皆さんの体が持たないからだ
彼らは真面目なのだ。
誰彼かまわずプロレスを仕掛けてくるような荒くれ者ではない。
これは、あくまで先方が私たちにラブレターを書いているのが見えちゃったので、我々からも「アナタたちのおかげでこんなに小豆島のことが大好きだ」と知らしめるために用意したお返事のようなものである。
良い子の皆さんはぜひとも手ぶらで遊びに行って欲しい。

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