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第2回闇キャンプ 実は・・・デイキャンのつもりだった!?楽しすぎて真夏の海辺でテント泊【大洲市長浜町・須沢海水浴キャンプ場】

「え・・・キャンプって面倒やん・・・私、絶対無理かも・・・」
積み上げられたたくさんのキャンプギアに驚きつつミエコはそう呟いた。

それはファーストキャンプの直前のこと。毎週金曜にリーダーの自宅で行われるGOTOの生配信の時の出来事だった。

2020年7月10日。その日はリーダーとGOTOのゴスペル仲間であるミエコをゲストに招いてのライブ配信だった。初めましての読者の方の為に説明すると、GOTOはプロのメイクアップアーティスト。しかもプロが教えを乞う程の腕の持ち主。そんなお仕事バッキバキのスペシャリストGOTOは毎週末にリーダーやディレクターと共にFacebookライブでメイクや肌に悩みを抱える迷える仔羊たちに向けてその技術を惜しみなく伝授しており、そのアーカイブや切り抜き動画を自身のYouTubeチャンネルでも配信している。このライブ配信でゲストは自分の顔をGOTOに貸す代わりとして、お悩み解消のためのケアやメイクなど実践を交えて直接教わるのだ。
撮影スタジオはリーダーの自宅。この日、カメラのアングル外、部屋の一角にはファーストキャンプに向けてリーダーが揃えていたキャンプギアが大量に置いてあった。ミエコによると、部屋の3分の1程のスペースをキャンプギアが占めていたようだ。
念願だったキャンプデビューをするのだと楽しげに告げるリーダーとGOTOの話を聞きながら、ミエコは大量のギアから目が離せなかった。

「あの量のギアを車に運ぶの!?ここ何階!?」
「持って行ったら持って帰るんよ!?
片付けるの1人やん!?」

盛り上がる2人をよそに、ミエコはギアの収納や片付けのことを悶々と想像して心の中でそう叫んでいた。自分がそれをするのを想像しただけで疲労困憊だった。
そうして彼女の口から出たのが冒頭のキャンプ無理宣言だった。
楽しいキャンプの裏にある後片付けやギアの整理整頓・収納といった面倒な現実は、ファミリーキャンプでは往々にして嫁に降りかかりがちだ。旦那がアウトドアを熱望するも、嫁がそれを拒む理由の多くがこの負担を憂慮してのことだ。現実的に物事を捉えるしっかり者、だけど人よりちょっと面倒くさがりなミエコの性格を考えると、彼女の反応は頷けるし、家族でキャンプをしよう!と旦那に提案された時の大半の嫁の思考もミエコと同じであろう。
しかし、ミエコのキャンプ無理宣言を聞いてもリーダーとGOTOは、1度体験すればキャンプの楽しさがミエコにも伝わると考えた。そしてキャンプメンバーの増員に期待を込めて、ミエコと彼女の3歳の娘・カエデをデイキャンプに誘ったのだ。布教活動である。
ミエコは2人の誘いを受けた。キャンプ無理宣言をしながらも彼女がこの時キャンプに参加してみようと思った動機は
「道具は私たちが全部持っているから、ミエコは体ひとつで来ればいい
「デイキャンプなら泊まりもない。私たちが作る美味しいご飯を食べて楽しく遊んで帰るだけ♡」
という2人の言葉が刺さったからだという。
準備や後片付けなど面倒なことを除けば楽しいことばかり!しかも食事付き!泊まりがないという気軽さも決め手となった。ミエコの性格を熟知した2人の言葉により、山が動いた。
キャンプをしたいのに嫁が首を縦に振らないとお悩みの旦那さん方は、ミエコに刺さった言葉を参考にして誘ってみてはどうか。
こうして、ミエコ親子の誘致に成功したリーダーとGOTOは、キャンプの日程をファーストキャンプの翌週末に決めた。目指すは、ミエコ親子にキャンプの楽しさを体験してもらい、底のない沼の入口へと誘ってキャンプ仲間を増やすことである。

こうして、ファーストキャンプを皮切りに怒涛のキャンプスケジュールを組んでいく闇チーム。2回目のキャンプとなる今回は長浜町にある須沢海水浴場を選んだ。

須沢海水浴場は、1台あたり500円の駐車場代を支払うことで、海水浴だけでなくキャンプも可能な場所として知られており、地元の人だけでなく県内各地から訪れる人の多いスポットだ。かく言う私も子どもの頃親に連れられて海水浴に来た記憶がある。
小規模の敷地ではあるものの、トイレなど清掃は行き届いており、国道が通る高架下という立地で日陰が確保されていることから、工夫次第では真夏でもタープなしで快適に過ごすことが可能なのだ。新型コロナの影響を受けて使用の可否が変更になることもあるが、更衣室やシャワーなどもある。

頭上の高架を走る国道378号は「夕やけこやけライン」の名を冠する道だけあって、海に沈む綺麗な夕日を臨む海辺のキャンプ地だ。
小さなカエデと一緒にミエコが来やすい近場で、子どもにとって退屈することなく遊ぶことができる場所。それがリーダーとGOTOがこの場所を選んだ理由だった。
ファーストキャンプ翌週の2020年8月10日。台風が接近していたため風は強かったが天気は良く、日差しが直接当たらない場所は居心地が良い。ミエコ親子を招いての第2回闇キャンプはデイキャンプとしてスタートした。
その日午前中から仕事が入っていたGOTOは後から合流することになり、リーダーとミエコ親子は待ち合わせて午前中からキャンプ場にやってきた。

キャンプが初めてなだけでなく、キャンプ=面倒というイメージを持っているミエコの心をほぐすべく、高架の日陰をタープ代わりに活用するスタイルでテーブルとチェアのみを準備し、設営の手間を最小限に押えたリーダー。タープはなくとも彼女のテーブルにはパラソルが付いている。海辺でパラソルは映える!皆のテンションがアガる光景が脳裏に浮かんでいたリーダーは、「これね、パラソルもあるけん♡」と自慢げに手に取って開いて見せた。そして、テーブルの中心に開いた穴にパラソルの柄を挿して手を離す。
見上げる3人。開いたパラソルは3人の視線を浴びながら、止まることなくシャーンと音を立て開いた傘の部分がテーブルの上に鎮座した。

その姿は昔ながらのおばあちゃんの家でよく見かけるフードカバーそのもの。
そう、このパラソルは開いて柄を挿しただけでは自立しない。柄の先に長さを出すためのポールを連結させてはじめて自立し、パラソル本来の役目を果たす。リーダーはパラソルを自立させるのに必要なポールを自宅に忘れて来ていたのだ。
今や大きめのフードカバーとなったパラソルを見て「ドリフかいっ・・・」とユニゾンで呟くリーダーとミエコ。
ひとしきり笑った後パラソルが自立しなかった原因を理解し、おもむろにスマホを手に取るリーダー。どこかに電話をかけているようだ。その相手は、リーダーの息子だった。リーダーは、今まさにデートでお出かけ真っ最中の息子に忘れてきたポールを長浜まで持って来るよう頼んだのだ。
こうして待つことしばらく、彼女を伴って少し嬉しげな息子がポールを片手に海水浴場に姿を現した。そしてリーダーにポールを渡すと光の速さで彼女と二人、デートに戻って行った。
若い2人が去るのを見送った後、届いたばかりのポールを連結させて今度こそとパラソルをテーブルに挿す・・・。

立った!パラソルが立った!
3人にクララが立ったのと同じくらいの感動の瞬間が訪れた。が次の刹那、パラソルは折からの強風に煽られて無惨にも吹っ飛んで行く。
クララ(本名パラソル)の意気地無し!慌てて追いかける3人。
強風の中、虚弱体質のクララ(本名パラソル)を立たせておくのは危険だ。また飛んでいきかねない。そう判断したリーダーはクララ(本名パラソル)をそっと仕舞い、クルマに積んでいたワンポールテントを取り出した。日が射してきた時に直射日光を避ける場所を作ろうとしたのだ。
しかし、強風の中テントを建てるのは至難の業。無理だと悟ったリーダーは設営を諦めた。高架の影に合わせて自分たちが動くスタイルを選んだのだ。
色々あったがとりあえずスペースの確保を済ませたリーダーは、ここで「今のうちに♡」と夕飯のために持ってきていた豚肉に塩を塗り込み始めた。
唐突にリーダーが肉に塩を塗り始めたので、「え?今?」と困惑している読者の方もいるだろう。大丈夫、書いている私も困惑している。
ミエコに話を聞いても、リーダー本人に確認をしても間違いなくテントを諦めてすぐに肉に塩を塗り始めたそうだ。2人の証言は一致している。きっとミエコ親子にとびっきり美味しいキャンプ料理をご馳走したかったのだ。下ごしらえは欠かせないファクター。大丈夫、怖くない。

ミエコの娘・3歳のカエデ、実はなかなかの人見知り。何回も会っているのに会う度に人見知りを爆発させるシャイガールである。
そんな彼女の人見知りを解くべく、リーダーは秘密兵器を用意していた。それはラジオの際にいつもリーダーの傍らに居る相方、シャウティングドールのキャサリンである。
待ち合わせ場所でリーダーの車に乗り込んで来たかえでは、いつもとは違って人見知りのそぶりが見られなくて驚いていたリーダーだったが、豚肉の仕込みを終えた後、キャサリンと共にカエデと遊び始めた。
こうしてひとしきり遊んだリーダーとミエコ親子、昼食は朝待ち合わせのコンビニで買ったもので簡単に済ませた。

午後になり、リーダーは不安を胸に辺りを見回していた。今日の夕食にはダッチオーブンを使った料理を披露しようと焚き火台を用意している。後から合流するGOTOに薪を買ってくるように頼んでもいる。しかし、強風が鎮まることはない。この状況での焚き火は危険だ。そうなると料理が出来ない。それを心配していたのだ。
その頃、GOTO家では仕事を終えたGOTOが家族総出で薪を切っていた。仕事帰りに立ち寄ったホームセンターでリーダーに頼まれていた薪がなかったので自宅でかき集めた薪をいいサイズにしているのだ。早くキャンプに合流したい、そのための人海戦術だった。
一方こちらはGOTO一家の奮闘を知らないリーダー。映える写真を撮ろうと、砂浜に今日の日付や長浜の文字を可愛く描いているところだ。しかし、仲良しの遊び相手の気を引きたい、そんなお年頃のカエデはリーダーが砂に描いた映えの素をグジュグジュと消し始めたのだ。
「コラァーー!カエデー!海に入れてやるぞー!」
よく通るリーダーの声が砂浜に響いていた。

そうこうしているうちに買い出しの荷物や薪と共にGOTOがキャンプ場に到着した。彼女は頼まれていた物の他にガスコンロを持って来ていた。相変わらずの強風に焚き火での調理を迷っていたリーダーは喜んだ。
これで安全に料理が出来る!

オモロいハプニングを起こしがちなGOTOがやって来たこの時から本格的にカメラを回し始めた。カエデは料理中の2人にイタズラをしては遊ぼうと誘う。
そんなカエデのかまって攻撃を受けながらもご馳走は出来上がっていく。

GOTOはシーフードをたっぷりと入れ、味の決め手にボンカレーを使った「GOTOパエリア」を、リーダーは丹精込めて作ったお手製の塩豚と新鮮野菜を丸ごとダッチオーブンで焼き上げる「塩豚と野菜の丸焼き」を、それぞれ人数分4人前ずつ作った。こうして今回も大量の料理がテーブルに並び、海に沈む夕日を眺めながらの晩餐が始まろうとしていた。
幼い子どもとはいえ、変わっていく空の色で1日の終わりを察するようで、この頃カエデはミエコママに「帰りたくない!」と言うようになっていた。
そして始まった晩餐。冒頭でリーダーが「私呑む!ごっさん、泊まろう。モンタ出して!」と宿泊を宣言。ミエコに「私も泊まるから一緒に飲もう!」と声をかけ乾杯をした。こうして、ハプニングだらけの楽しすぎたデイキャンプは宿泊も伴うキャンプへと変更になった。家に帰る時間を気にしなくてよくなった4人は色を変えていく海を眺め、女子会の雰囲気を楽しみつつ酒を呑み、心ゆくまで料理に舌鼓を打った。カエデの好物であるトウモロコシもすごい勢いで消えていく。

幸いGOTOのモンタは風に強かった。強風の中でもしっかり耐えていた。
食事も終わり、楽しいおしゃべりタイムを満喫してモンタに潜り込んだ4人。朝から1日楽しく遊び回ったカエデはミエコママの心配をよそにあっさりと眠りについた。中学時代の自然の家以来のテント泊だというミエコも割とスっと寝れたそうだ。GOTOは強風が心配で目が冴えており寝不足気味、気持ちよく酔っ払っていたリーダーはお気に入りのダブルサイズのインフレーターマットで朝まで爆睡していたという。

翌朝、朝食を済ませて撤収をする時のこと。
購入後に自宅で膨らまして以降、空気を抜こうにも上手く抜け切れず二度と収納袋に入らないのではないかというサイズのまま適当に折りたたまれていたリーダーのインフレーターマットに奇跡が起こる。いとも容易く簡単に空気を押し出し、圧縮して丸めた救世主が降臨したのだ。ミエコとGOTOのパワフルコンビだ。今までちょっとも入らなかった袋に、余裕のある状態で収納してくれたパワフルコンビを見たリーダーは、キャンプとは、収納とは、腕力がモノを言うと痛感した。
強風は少し和らぎ、青空が広がっていた。思い思いに海で遊ぶ人達を眺めながら4人は帰路に着いた。

夕食の調理シーンから就寝前までの様子はこちらの動画でもお楽しみ頂きたい。リーダーが作った丸焼き料理は絶品で、野菜がいくつでも食べられる。GOTOパエリアも老若男女から好まれる味だ。作り方など動画で是非参考にして欲しい。

こうしてキャンプ無理宣言をしていたミエコ親子が闇チームに加わることとなった。

余談だか、ミエコは現在、家族でテーブルやチェア、焚き火台など自宅でもキャンプ気分を味わえるギアを中心に買い揃え、我々と共にキャンプを楽しんでいる。路線的にはディレクターのスタイルに近いギア少なめキャンパーである。
このキャンプは、動画外での知られざるエピソードが多めな回だった。こうしたカメラが回っていない部分で起きた出来事やカットされた部分を拾い、より動画を楽しんでもらうことが、今後この闇マガジンの役割になると嬉しい。

さて、実はこのキャンプの直前にスケジュールが確定したのだか、次のキャンプはこ4日後に迫っている。まさに怒涛のキャンプラッシュ。夏の高校球児のごとくひたむきにキャンプに打ち込む闇チーム。
次のキャンプでも新メンバーが加入する。
果たしてそのメンバーとは!?今度はどんなキャンプになるのか、乞うご期待!

See You Next CAMP!
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