植田良太氏のHarmony Workshop

1月5日夜に。
奈良・平城にある、カフェ・デミタスにて、
ピアニスト、アレンジャーの植田良太さんによるワークショップに出掛けた。

第一線を走り抜かれる、ピアニスト小場真由美さんの投稿から、このワークショップを知った。

内容は、
・ジャズスタンダードの分析
・リハーモナイズ(アレンジしたい響きにコードを置き換えるテクニック)がどのようになっているのか分かりやすく分析
などとあった。

創り変えること、新たに創造すること・・作曲に取り掛かり始めている自分は、参加を決めた。

会場につくと、え、この人知ってる!え!え!の連続の、とても豪華なミュージシャンたちのテーブルだった。
参加を受け付けてくださった小場さんが、開口一番に言葉を掛けてくださり、会話を交わしあうテーブルへと、みなさんと同じ席につくことができた。

今回は、ミュージシャンから、理論に精通された植田さんのレクチャーを受けたいという要望から実現した、ミュージシャンたちに寄り添った、大変実践的なものであった。 


手の内にある、植田さんのきっと大切な語法であるものを、どんどんと話されていった。放されていったとも。

受け手側のテーブル席も、“へーー!”や“そうやんなー”、レジュメをじっとみつめて深く注がれていく視線など、好奇心旺盛にはじけていた。

私は専門にしてきた、クラシック音楽の窓越しに、ジャズの訛りや文化の捉え方の様々を、とてもワクワクと聴くことができた。

ジャズ史のなかの、ビバップはとても興味深かった。
オレたちのやってる音楽はどこからきたのか。
ルーツにある、民族音楽、そして中世に遡った教会旋法に辿り着き、自分たちの音楽へと引っ張っていった。

植田さんは、感覚的な事象を、落とし込んだ言葉に置き換えられていた。
音楽のエモーショナルなものと、手法である理論を心地よく常に行き来させた、とても素晴らしいワークショップであった。

驚くことに、その内容を動画で公開されている!

植田良太さんのFacebook
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=10101423031625219&id=20805849
(全体公開)

ご興味引かれた方は是非✨

私にはまだまだ未知の領域である、ジャズ。
(ピアノを弾いていたら、当たり前の様にできると思われるのですが、
例えるなら、“日本人なら、相撲できるやんな”と言われるのと同じくらい困る。)

植田さんの音楽は、今回初拝聴であった。
オープンに至るまでの、じっくりコトコトコトコトと煮えたぎられた音楽は、とても素晴らしかった。
未知の領域が拓けるたくさんのギフトを受け取ることができるワークショップであった。

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