『ものかきさんにちょうせんじょう。』に受けて立ってみた!

ならざきむつろさんの『ものかきさんにちょうせんじょう。』https://note.mu/muturonarasaki/n/n1302d3ed591a に受けてたってみました(`・ω・´)ゞ

ルールはこちら
①元となる文章をアレンジして違う作品に仕上げてください。
②文字数は元となる文章を大幅に超えないこと。
③元となる文章とある程度は対比させるようにすること。

お題『夏休み』
「じいちゃん、有った、有ったよ!」 
首に巻いたタオルで額の汗を拭った私に、隣で手に持った石をつまらなさそうにハンマーで小突いていたはずの孫の隼人が、突然元気良く声をかけてきた。 
「お?どれどれ――」 
私が隼人の手元を覗き込むと、茶褐色の石の表面にうっすらと菊のような模様が見える。 
「お、菊石だな」 
「菊石!――ってなあに?」 
不思議そうに私を見つめる颯に、私は笑う。 
「あちらの言葉ではアンモナイト、だったかな」 
「アンモナイト?!うそ?!やった!」 
私の答えに、隼人は石を握りしめながらバンザイした。勢いが良すぎてふらついている。 
「おいおい、転ぶなよ」 
「うん!僕、お父さんに見せてくる!」 
隼人がそう言って駆け去っていくのを見送った私は、改めて手元の石を見つめる。
石に浮かんでいるのは、何かの骨のようだった。 
「さて、どうしたものか」 
私は一人呟くと、再び首に巻いたタオルで額の汗を拭った。 
(400文字)

なんとかルールは満たせてると思うのですが、ちゃんと挑戦に受けて立てている、といいなあ(*´ω`)/
それではこちら↓

「じいちゃん、出来た、出来たよ!」 
首に巻いた手拭いで額の汗を拭った私に、隣で手に持った石をつまらなさそうに積んでいたはずの孫の隼人が、突然元気良く声をかけてきた。 
「お?どれどれ――」 
私が隼人の手元を覗き込むと、小さく不安定ながらもなんとか崩れず積まれた積み石の塔が見える。 
「お、ケアンだな」 
「けあん!――ってなあに?」 
不思議そうに私を見つめる颯に、私は笑う。 
「あちらの言葉では卒塔婆、だったかな」 
「おそば?!うそ?!やった!」 
私の答えに、隼人は石を握りしめながらバンザイした。勢いが良すぎてふらついている。 
「おいおい、転ぶなよ」 
「うん!僕、お父さんに見せてくる!」 
隼人がそう言って駆け去っていくのを見送った私は、改めて足元の塔を見つめる。
石に紛れて見えていたのは、嫁の干からびた指だった。 
「さて、どうしたものか」 
私は一人呟くと、再び首に巻いたタオルで額の汗を拭った。 
(413文字)

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