1/fって何すか。2016.3月号

<#25 さよならよしむたくんの話>

ジョハリの窓」release tour 2015-2016
“感電” -大変危険ですので真似しないでください-が終わりした。お越しくださった皆さんありがとうございました。
何度も行っている町でも、持って帰る思い出は毎回違くて、今ツアーも忘れられない旅になりました。

そして、ツアーファイナル東京にて発表もありました。ベースの吉牟田が約一年間活動を休止いたします。「卒業して学校にケジメをつけ、またバンドに専念するため」の前向きな決断です。彼が休んでいるあいだは、私のコラムは上段に格上げされるのでしょうか。されないのでしょうか。

吉牟田は昔、小説家になりたいと言っていまし
たが、彼自身の、あるいは私たちの半生を物語にしても、それなりに面白いんじゃないかなあと時々おもいます。映画化される際は、ボーカルは若手イケメン俳優に演じてもらいたいものです。

というか、誰の半生だって、「物語」になります。「物語」の主人公はいつもあなた自身で、セリフも、シナリオも、衣装だって、全部あなたが決めてよいのです。

生まれてきて、誰かを好きになって、挫折と成功を繰り返し、欲をもって高みをめざしたり、かと思うと“やっぱり普通が一番だな”なんて言ったりして。心臓が止まって死を迎えるその日まで、物語は続きます。

ドキドキするような物語を作っていきたい。
いつだって続きが読みたくなるような物語を。そこには壮大な逆転劇が待っているかもしれないし、悲惨な結末かもしれない。

もちろん、誰だってハッピーエンドを目指しているけど、それは誰にも分からない。

しかし、着実に積み上げてきているものがあります。それは、生きてきたから、出会えた人がいること。

エンドロールには、数えきれないほどの名前が並ぶはずです。
そして最後に「この話はノンフィクションではありますが、大変危険ですので真似しないでください。」と。
(あー、ツアー終わったのに、初めてツアータイトルの話しちゃった。)


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