web版1/fって何すか。「#83 後日談」

昨日、夏が始まって、昨日、夏が終わりました。とはいえ、昨日にむけての準備はとても充実していて、結果良い夏になりました。

ライブでは、お客さんは自分の好きなものを見れます。ベースが好きならベースばっかり見ればいいし、エフェクターフェチは足元を覗ける。だけど、配信では、みんなが同じものを見なければいけない。さあ、どうしよう。

というわけで、ライブと競合することは早々にやめて、普段はありえない視点でカメラを動かしてもらうことにしました。カメラを顔から5センチくらいのとこまで攻めてもらいました。

各カメラマンに歌詞と構成表を渡し、「この曲のこの部分はここを映して。」というオーダーをし、「じゃあ、この曲はこのカメラを使おう」みたいなアイデアを交わし。綿密なディスカッションをしたけど、なにより信頼関係がすごかった。

僕はライブの予定調和で済まない部分、たとえば、誰かのトラブルだったり、ソロの尺が伸びたり、そういうものが好きだったけど、配信では、ガチガチに決め込みました。これが今ぼくらにできる誠意のある「適応」だと思っています。

とかいいつつも、アクシデントに期待している自分もいました。カメラマンには「サラバでもしギターの弦が切れたら、そこアップで映してくれ。もし指から血がでたらそれも映してくれ。」と頼みましたが、幸か不幸か何もトラブルなく終わりました。

よいライブになったし、良い作品になりました。見てくれた人には本当に感謝です。音楽やっててよかったなーとおもいました。

あとは、もうちょっとお肌の手入れをしなきゃね。この歳になってニキビ気にするなんて。
どんなに適応しようとしても、どうやったってはみ出してしまうのだから、楽しく適応して、面白くはみ出していたい。

もう一つ、カメラマンに頼んでいた場所があります。新曲“呶々々”の歌詞「可能性に躍らされるな、多数決の罠にかかるな、整った呼吸を思い出せるまで」の部分。

これは、自粛期間中に書き直した歌詞の部分です。“整った呼吸”、マスクを外し、思いっきりコールアンドレスポンスができる日まで。

マイペースにやってまいります。
これを読んでくださっているあなたも、どうかどうか元気にマイペースに。
そして、それらがまた交差する日を願っています。

それまで頑張ってできるだけ、毎週金曜日、noteを更新します。いやそれもマイペースに。また。

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