web版1/fって何すか。2020.07.03

〈#79 ぴえんについての考察〉
2020年も半年が経ちました。今年の流行語大賞を決める委員会の人たちとか、今年の漢字一文字を書く清水寺のお坊さんはさぞかし気が進まないだろうなと思います。コロナにまつわるニューフレーズが溢れて選びきれないし、選んだところでうんざりさせてしまう。

そんななかで、10代20代が選ぶ上半期の流行語にこんな言葉がランクインしていました。

「ぴえんこえてぱおん」。

冴えている。とてもキャッチャーだし、なんだか悲しい気持ちもふっとんでいきそうだ。
涙を流す様子や、悲しい気持ちを表す用語「ぴえん」、そしてその上位互換にあたるのが「ぴえんこえてぱおん」です。「ぴえん」が流行り始めたのも最近だそうですが、世の風潮を受けてなのか、あるいはそんなの全く関係なく独自の進化を経て誕生したのか、「ぴえんこえてぱおん」は生まれました。

「あーライブができない、ぴえんこえてぱおん。」なんて言えるほど、実際のところはあっけらかんと出来るはずもないし、不安や焦燥感はこれまで経験してきたものとは比べることさえできませんが、なんだかこうやって文字にしてみてみると、「ぴえんこえてぱおん」を更に超えた向こうが側に、何かが待っているような不思議な気持ちになります。あるいは、とりあえずその向こうに行ってみようと、そんな気持ち。(多少は自分を騙す努力と技術も必要)

「ちくしょー!」「くそったれ!」と拳を握った後に「ぴえんこえてぱおん。」と呟いてみると、ほんの少しだけ、心を覆っていた雲が散っていくかもしれません。もちろん、余計にイラっとする場合はすぐにやめてください。

本来「ぴ」の後であれば「ぷ」なのに、あえて「ぱ」に戻ってる、その柔軟さに、おじさんは脱帽です。そのフレキシブルな対応力を見習って、歩きつづければ、「ぱおん」の向こう側に、思いもよらぬグッドニュースが待っているかも。しれません。


…と、ここまでが、eggmanフリーペーパー7月号に掲載されたコラムなんですが、

さらに追記します。

2020年 7(泣)月9(く)日 

20:00〜

「泣く日」オンライン開催!

今回は全曲ニューアレンジ、アコーステック&エレクトリックセット、配信。
というわけで、先月はコラム更新もしっかり忘れて仕込みに仕込んでいます。
一夜のために身を削る刹那を久々に日々感じでおります。

というわけで、7月9日20時。
「ぴえん こえて ぱおん こえて どかん」
とあがりましょう。

よろしくどうぞ!


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