1/fって何すか。2015.01月号

<#12 伝説は生きていた>

 明けましておめでとうございます。
昨年 2014 年を漢字一文字で表すと?という問いに、私は自分たちのスペシャ Ust 番組「テスラハウスへようこそ。」のなかで、「嘘」と答えました。“Lie to myself" でメジャーデビューし、嘘のようなことがたくさん現実になりましたので。

しかしその番組配信の帰り道、私は新しい答えを思いつきました。

それは「種」です。

まるでたんぽぼの綿のついた種のように、 昨年は鹿児島から全国へ飛び回って音楽の種を蒔きました。もちろん、 いくつかは美しい花となって私たちを喜ばせました。昔は東京でライブをするというだけで、 ビクビクしていたのに、今では久しぶりに東京でライブをすると安心さえ覚えます。ステージからみえる客席の笑った顔や、 飛び交う声はまさにそれと言っていいのではないでしょうか。そんな花を見つけたとき、 それは音楽をやっていてよかったなと思う瞬間のひとつです。

 そもそも私だって突然発生的に音楽を始めたわけではありません。 言い回しは少し無理矢理ですが、“私の心に音楽の種を蒔いた”ミュージシャンがいます。それは BLANKEY JET CITY の浅井健一さんです。 15歳の冬、僕は彼の音楽に出会い、エレキギターを始め、そして今に至るのです。
 そして先日、そんな世界一憧れている人に、お会いすることができました。スペースシャワー TV「ロックンロールが降ってきた日」という番組で対談させていただいのです。本当に夢のような時間でした。

たくさんの言葉をかけて頂きました。
憧れはさらに強い憧れになりました。
あの頃とはまた違った種類の種をまた、たくさん撤かれてしまったようです。

 2015 年。これまで自分が蒔いた種、そして自分のなかに撒かれた種が、たくさんの花を咲かせ、たくさんの皆様と楽しめますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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