1/fって何すか。2017.10月号

<#43心配性についての考察>

「永遠について語るとき、私たちの語ること」のリリースツアーが終わりました。二年ぶりのリリースツアーだったので、物語の長い一つの章が幕を下ろした気がします。それと同時に新しい章も始まり、つぎはどんな物語を作っていこうかと考えているところです。

この夏はほとんどをツアーの準備に当てておりました。準備といっても本番を想定したリハーサルが主で、ライブのセットリストを何度も何度も組み替えては繰り返しスタジオで演奏をしていました。
「想像力が豊か」であるというと聞こえは良いですが、「心配性」だとか「神経質」だとかいうとそれも全くその通りで、二つは殆ど同じだったりします。ライブに限らず、人はいろんな場面で想像力を働かせます。「こんなことをしたら、上司に怒られるかも…」とか、「こんなこと言ったら、好きな子に嫌われちゃう…」とか。もちろんそれで回避できる失敗もたくさんあるでしょうが、想像には正解がないし、きりがないですから、あんまり想像ばかりしていても疲れてしまいます。
なので、もしかすると想像力を豊かにすることよりも、失敗が起きたときの「体力」をつけたほうが得策なのかもしれません。怒られてもしっかり対応できる体力。嫌われても凹まない体力。そうすれば、そこまで想像力を働かせなくても良いのかもしれません。少なくとも無駄遣いせずにすみます。とはいえ、あまりに体力に頼ってしまうと、一種の自信過剰な状態になって、それもまた別の失敗を生みかねません。さあどうしましょう。

私が最後に思うのは、一人で勝手に想像して、一人で勝手に苦しくなって何も出来なくなるのは、想像力の使い方としてはあまり賢くないということです。「想像力は楽しく使う」、それが失敗を恐れない近道になるのではないでしょうか。ざっくりいうと「ポジティブシンキングの方がいいんじゃない?」ってことですね。

では次までに、どうやったらポジティブシンキングになれるかについて考えておきます。それを思いつくのに必要な想像力が、私にあれば。

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