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COFFEE TALK☕(プレイメモ)

インドネシアのインディーゲームスタジオ “Toge Productions” が開発したノベルゲーム『COFFEE TALK』
以前、XboxのGoldメンバーに無料配信されてたのをプレイしてみました。

舞台は2020年のアメリカ・シアトルとなっているが、人間だけでなくサキュバス、エルフ、吸血鬼や人狼、オーク、果てにはエイリアンまでもが共存する世界観。

プレイヤーは、夜間のみ営業するカフェ『COFFEE TALK』のバリスタとなり、飲み物を提供しながら訪れる客の様々な悩みを聞き、彼等と交流していく。
自動で会話が進むオートモ一ドがあり、客たちの交わす会話に耳をかたむける雰囲気を損なわせないのがとても良い。

ちなみに、ゲームデザイナー等を務めるMohammad Fahmiによると、シアトルを舞台としたのはコーヒーチェーン店のスターバックスの本社があることに加え、雨の多い土地柄がゲーム内の雨のシーンの雰囲気に重なることに由来している、とのこと。

客の生い立ち、キャラ同士の関係性は様々。
カフェの常連で、カフェに訪れる客達の話を小説にしようと執筆する人間の女性•フレイアを中心に物語は進む。

とあるカップルの客(不老不死のエルフ族の青年とサキュバス)は将来結婚を考えているが、種族が違うということで互いの両親と揉めている。

家族を切り捨てても構わないと青年は言うが、そこまでして結局破綻した時に責められるのが怖いと迷う女性。

一方、友人同士とは言え何やら訳ありの人狼と吸血鬼の二人組はかなり興味深かった。

左は吸血鬼で職業はモデルさん。右の人狼は医療事務をして陰ながら誰かを救うことを生業としている。
吸血鬼は妻帯者らしいが、人狼と友人以上の関係になれなかったことを何となく悔やんでいる節がある。

そんな吸血鬼の感傷に、鈍い人狼は気付いていないよう。
人狼は人狼で、自身の変身衝動の制御が効かなくなったりして、色々試行錯誤しているが(カフェインとジンジャーが入った温かい飲み物が効くらしい)なかなか大変そう。

そうして、更にはエイリアンの客まで現れる。

ニールと名乗る宇宙服のエイリアンは人間と交配が目的で地球を訪れたらしい。 
だが、合コン(笑)はなかなか上手く行かず、まずは人間と円滑なコミュニケーションを学ぶため、カフェで働かせて欲しいなんて言ってくる。

他にも素敵な登場人物が出てくるが割愛。
皆、カフェでの交流を経て、ハッピーエンドに。

吸血鬼はやはり人狼に未練があるのかな。
土産だという手錠(?)は一体何なんだ!w

まぁ、上手く行くといいんだけどね。
ちなみに、フレイアの小説は無事発行され、ベストセラーになったとのこと。

そして•••
カフェに現れた見知らぬ客。

それは、あのエイリアンのニールがすっかり変わった姿だった。人間の世界を学び、溶け込んだのかな。
彼はバリスタを『進化した同類』と言う。
バリスタは様々な時系列を行き来しているらしい。たまに何も知らないことを装うのを『失敗』するらしいが•••
二周目では、そんなバリスタの『失敗』も描かれていました。

で、客の望む飲み物をひたすら作り続けるチャレンジモードもやり、何とか実績100%に。

楽しかった!

以前プレイした『VA-11 Hall-A』を彷彿とさせるシステムでしたが、下世話さ(笑)やオタクなキャラ感が抑えられたゲームでした。個人的にこちらの方が好みだったな。
さらっとLGBT感を醸し出しつつ全く気にならない自然さ。とても良かった。みんな好きな誰かと幸せになれたら良いよね(^^)

続編が出たら是非やりたいな。
彼等のその後がもっと知りたいと思わせるゲームでした。