TWELVE MINUTES(プレイメモ)
元ロックスター・ゲームス所属で、その後パズルアドベンチャーの『The Witness』にアーティストとして参加した経験もあるポルトガル出身のルイス•アントニオ氏が開発。
12分間の出来事に秘められた謎を解いていく見下ろし視点のタイムループ型ADVゲーム『TWELVE MINUTES』
ゲーパスに配信されたのをさっそくプレイし、なんとかクリアしました。
ある日の夜、アパートの一室に主人公•アーロンが帰ってくるとバスルームから出てきた妻のサラがにこやかに出迎え、幸せなひとときが始まる。
しかしその数分後、部屋に押しかけた警察だと名乗る男が問答無用でサラを拘束し、口論の末にアーロンを絞め殺す。
すると時間は巻き戻り、アーロンがドアを開けて部屋の中に帰ってきた所から再び始まる。
謎を解かない限りこのループからは抜けられない───
というわけで、必死にループを重ね、フラグを回収して物語の全容を掴んでいくワケだけど•••
以下、ネタバレです。
一連の謎を解く鍵は、生まれてくる赤ちゃんに付けようとした名前。
妻のサラはその名をアーロンの母親の名前から取ったと言う。
部屋へやって来る警察と名乗る男は、サラを彼女の父を殺した犯罪者だと断罪し暴挙に出ようとするが、誤解を解き(冷蔵庫に貼られたポラロイド写真がサラのアリバイを証明する)サラの父がかつて不倫した相手(妻のベビーシッターだった女性)の間に出来た息子が犯人ではという結論に達する。
そうして、隠してあったサラの父の遺品である懐中時計を男に譲ると、ベビーシッターの名前を男が思い出す。
女性の名前はダリア。
妻のサラが生まれてくる赤ちゃんに付けようとした名前。
それはアーロンの母親の名前。
サラの父親を殺したのは、主人公であるアーロン自身だった。
そして、アーロンとサラは異母姉弟だったのだ。
ショックを受け、崩れ落ちるアーロン。
『父』の懐中時計を見つめたその時、時間は巻き戻り始める。
過去の情景が映し出され───
アーロンは血の繋がった異母姉との関係を父に責められる。
罵られ、揉み合いになり、アーロンが父を撃ってしまった過去。
それをプレイヤーの行動で変えていく。
父と和解して、惨劇を回避すれば未来はどうなるのか?
それはゲームでは語られない───
で、ゲームは完!
ちなみに、妻と離れる選択肢を選ぶと孤独な未来が待っている。
部屋は無人。何も無い。
考察として、現在だと思っていた妻との生活の情景は主人公の妄想で、父との対話中の刻が現在、なのかな。
父と警察官は同一人物•••
要するに、父を殺して血の繋がった姉と結ばれる禁忌を、禅の精神で回避する話(?)
というワケで、クリアに掛かった時間は多分5時間くらい。
面白かったけど、なかなか思うようにフラグが立たず歯痒かった。
分かりにくい、かなぁ。試行錯誤は必至。
でも貴重な体験が出来ました。
パズルゲームとしてオススメな一作です。