やり抜く力〜GRIT〜

今日GRIT やり抜く力を呼んだ。とても面白い本だったので紹介したい。そうすることで自分の頭も整理したい。

『才能』という言葉は、その人の血の滲むような努力を見ないようにして神格化することで自分が努力していないことに引け目を感じないようにするための言葉だ。


その人が成功するかどうかは、『才能』によるものではなく『やり抜く力』によるものであり、今からでも伸ばすことができる。

これがこの本の主張だ。

この本ではいくつもの研究が紹介されているが、そんなかではっきり『才能とやり抜く力は相関しない』と書かれている。たとえ才能があっても、やり抜く力がない人もいるし、逆もまた然り。

『やり抜く力』とは?

言葉で想像した通り、困難があっても逃げずに目標に向かい続ける力のことだ。

それでは『やり抜く力』は何で構成されているのか?

  1. 興味:それ自体が楽しいと思えること

  2. 練習:日々成長が感じられ、どこまでも満足せずに上を目指せること

  3. 目的:何のためにやるかが明確であること(他者を巻き込んだものだとより良い)

  4. 希望:自分はできると思えること

確かにこの条件があればどんな困難でも頑張れそうだ。

ではどうすれば『やり抜く力』を伸ばせるのか?

その答えは『やり抜く経験を積む』だ。

1. 興味

自分のやりたいことは内省からではなく、外部との交流から生まれる→とにかく興味があってもなくても一旦やってみることで可能性が広がる

初心者のうちは本当に楽しいと思えるような環境づくりが必要・とにかく楽しんでみる。嫌と思わないように自分に気を遣ってあげる。・周囲の励まし・ある程度の自由→同じ趣味を持つ仲間を探し、力強く励ましてくれるメンターを見つける

さらに興味が湧くような機会が何度も必要である→ハマる瞬間。そういう機会を意図的に増やしていく

2. 練習

目標設定→クリアを繰り返し続ける意図的な練習は必要不可欠であり、それは楽しくない。楽しかろうが楽しくなかろうが、やるべきことをやる。その原動力となるものは、それ自体の楽しさと、目的、そして達成した時の喜び→毎日、毎週、毎月目標設定をして、それを達成していく過程を全て記録する成果ではなく、努力の過程でも良い。記録することで成長を感じられる。

3. 目的

人生においてやりたいことを持つそれは偶然であるものではないが、探し続ければ絶対見つかるものである。

『明確な誰か』がいることが多い。→オリーブ農家の人を本気で救いたいなど、→『明確な誰か』に出会う機会を作る必要がある

目的を持つために必要なこと

今やっている仕事が社会にどのように役立つか問い続ける

今やっている仕事が自分の大切な価値観に少しでも繋がるように小さな変化を起こす(どうしたらより目的につながるか)

目的を持った生き方をしている人に出会う→(学生がどこでも働ける生き方ができるようにする)(リライブシャツこれを人生最後の仕事にしたいと思う)

本気で変えたいと思う何かに出会う機会を作る

4. 希望

学習性無力感:何度も失敗することで何をやってダメだと学習してしまう学習性勤勉性:何度も困難を乗り越えることで何でもできると学習する

つまり、小さな成長、成功を自覚していくことで自分はできると信じられるようになる。

→些細なことでも毎日積み重ねること そしてそれを記録すること 小さな目標でもクリアしていくこと その成功体験を積んでいくことが重要になる

私自身の経験

私は人生で最も努力した経験が2回ある。一つは高校時代のテニス部もう一つは大学受験

その時のことを思い出してみると、面白いようにやり抜く力の条件を満たしていた。

その時と今を比較して、全然頑張れてないなと自分を責めたりしていたけど、

頑張れるかどうかは自分の気合いでどうこうできるようなものではなく、しっかりと環境を整えてあげることが大切だなと感じた。

そして、人生をかけてやりたいことは必ず見つかるというのもこの本を読んでの大きな救いだった。

もう2度とあの時のような熱狂感を味わえないんじゃないかと思っていたから、探し続ければ必ず見つかると思えただけでもこの本を読んだ価値があった。


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