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インターネットのない時代、レンタル・ビデオもない時代、日本国内で英語聴解能力を高めるに映画館に弁当、ボールペン、ノート持参で通った人がいたそうです。昼間は働き、夜は定時制高校で学ぶという生活なので、映画館通いは日曜日だったとか。

 弁当は2つ(昼食と夕食)ボールペンは黒、赤、青。1回目は日本語用ノートに黒で日本語字幕書き取り、2回目は赤でもう1度。3回目は英語ノートに黒で英語書き取り(カタカナ)4回目は赤、5回目は青。手元が暗いので色分けをするのだそうです。長い作品だと上映回数が少ないので、短い作品を狙うのだそうです。

 そして、月曜日の夕方、出来るだけ早く、高校に行き、英語の先生に色々と質問。

 教え子の姿に心を動かされた英語の先生は母校を訪ねます。恩師はアメリカで博士号を取得して、帰国し、日本の大学教授になっていたので、当時の学友に手紙を書いて力を貸してもらうと言いました。

 そして、給付型奨学金を得るための援助を申し出る人から教授に手紙が届きます。

 篤志家からホームステイ受け入れの申し出もあり、歯車が回り始めました。

 高校を卒業し、渡米。修士課程を修了し、就職。


細部の記憶は定かではありませんが。
概ね、こんな話です。

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