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先生も観客席に座っている学習発表会

素敵な学校」として、きのくに子どもの村学園をご紹介しました。

今回は、福岡県北九州市にある「北九州子どもの村小・中学校」にお邪魔した時の話。

そもそもこの学校を知ったキッカケが、旦那の友人が一風変わった学校で働いているという話を聞いたことでした。

え?「先生」がいない?プロジェクトが中心?学年・学級がない?

聞けば聞くほど興味が湧いてきて、その友人に頼み小学校から高校までの案内資料を送ってもらいました。
そして教育内容や活動内容を熟読。

み、見てみたい・・

というわけで、北九州の学校ができて9周年を迎えるという年、9周年記念式典が開かれるということなので見学させていただくことになりました。(通常は入学希望の見学のみ)

進行は子どもたち

会場である体育館に入って、まずなんか違和感・・いい意味での違和感。

その正体は・・

学校行事(しかも記念式典という堅いイメージの)であるにも関わらず、なにこのリラックスムード。

イスが並べられていたのですが、よく見たら先生方と思われる人たちが子どもたちに混じって座っている!
しかも、会が始まるまでの間、背もたれに寄りかかって談笑している!

教員やっていた立場からすると、学校行事は緊張感ただよっているし、先生たちも個人差はあるものの基本テンパってるんですね。

きのくには違いました。

保護者や先生たち(きのくにでは「先生」ではなく単なる「大人」です)の温かいまなざし。
これから行われることにワクワクしながら待っている、完全なるオーディエンス。

現在の公立小学校でも子どもたちが主体となって運営する行事は結構あると思いますが、大抵、教師も裏で動いてますし指示を出してます。

きのくには違いました。

音響や舞台設営も自分たちで。
マイクの高さ調節とか、先生がパッと出てきてしまいがちですが、そういう細かいところももちろん担当なのか気づいた人なのか子どもがパッと出てきて直す。

普段から異年齢で取り組んでいるせいか、「低学年を高学年がサポートしてます!」っていうやらされ感も全くなく、各々が主体的に関わっている様子が見て取れました。

かと言って間延びするわけでもなく順調に会が進んでいく・・
トラブルがあっても大人は出しゃばらず子どもたちが解決していく・・
むしろトラブルもトラブルとして認識されるわけではなく、ちょっとしたハプニングとして当然に受け入れられる雰囲気。

テーマは憲法第9条

9条を含む改憲が話題になり始めた当時。

9周年にかけて「憲法第九条」をテーマにしようと決めたのはもちろん子どもたちだったそう。

平和の尊さや憲法の意味、憲法の改正をすることで何が変わるのか、など自分たちで調べ考え話し合った内容を次々と発表していました。

まとめかたや発表方法も大人は介入してないんだろうな〜

こういう時、保護者に見せる発表なので変にキレイにまとめようとしてしまいますよね。

子どもたちの「自由」な発表が本当に新鮮でした。

記念式典が終わってからも私の興奮は冷めやらず。

この時には「自分の子どもはこの学校に通わせたい」と考えていました。まだ身ごもっているわけでもなかったけれど。

ではなぜ「きのくに子どもの村学園」ではなく、今ホームスクールを目指しているのかは次回にお話しますね!

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