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「新縄文マホロバの里 雛形を創る会」を立ち上げました🌈

 2022年5月11日 茂木町の里山に、長年この地で有機農業を実践してこられた仲澤英喜さんを中心に、縄文人の霊性と現代の物質文明を融合し、和を大切にする新たな世界像の雛形(報告書)を創りたいとの意志のもと、「新縄文マホロバの里 雛形を創る会」を創設しました。 
 現在79歳の秀喜さんがご自身の人生と共に、創設の意図を文章にしました。その場に集った皆さんに、文章を読みあげて会は始まりました。
以下、その文章です。

「新縄文マホロバの里の雛形を創る会」創設に際して
 
私の人生と共にその意図をお伝えします。
 
一、「理想世界を知った16歳」
 昭和36年8月のことでした。生涯の師と仰ぐ方のお話しを拝聴する機会がありました。師は話されました。
「昭和36年と言う年は弥勒菩薩(ミロクボサツ)様がこの世界に降りてこられ、理想世界の建設が開始された年なのです。」と。
この時から「理想社会の建設」が、私の生涯の課題となりました。
 
二、弘法大師空海と二宮尊徳先生との出会い
 私は大学生の頃に、弘法大師空海の本をたくさん読み、自分なりに加持祈祷秘法を行っていました。今思うと我ながら怪しいことをしていたと思います。
そして、大学を卒業した私は、就職する気になれずにいました。そんな中、武道の先生の紹介で二宮尊徳先生の研究者の佐々井信太郎先生の元、研究生として一年間、報徳思想を学びました。
弘法大師空海と二宮尊徳先生の共通点は実践することです。世の中に出て、世の中の人を具体的な実践を通して助けて行くという生き方に、私は惹かれました。私も学びを深めて、世の中で実践し、理想社会を創りたいと思いました。

三、農業の実践
 茨城県にある農村の中核となる青年を育てる農業学校である「日本農業実践学園」に就職しました。研究生として、朝から晩まで、農業や武道を生徒たちと寝食を共にしながら行いました。その後、技師(教師のことをこう呼びます)として、教える立場になりました。
 「差し昇る朝日と共に 鍬(くわ)取りて 磨け益良夫(ますらお) 大和魂」という校訓のもと、農業の基本と「百姓道」を体得しました。
技師として農業経営という学科を担当するに当たり、実際に農業経営をしてみようと思い、三宅島で農業を始めました。11年ほど三宅島にいましたが、大噴火のために、実践学園に戻りました。そして10年ほど教鞭を取りました。
 
四、茂木町での農業実践
 実践学校の恩師である、稲田一精(いっせい)先生のご実家が茂木町の飯野(いいの)にあり、先生とのご縁により、この地で農業を実践することになりました。それから25年間、養鶏と稲作・畑作を行ってきました。
 
五、縄文人の霊性に気づくきっかけ
 70歳の時に、青森県にある縄文時代の遺跡「三内丸山遺跡」を訪ね、大きな衝撃を受けました。今まで私が追い求めてきた理想社会がまさにここに実在していたのではないか!と思ったのです。
 三内丸山遺跡を詳しく調べるにつけ、司馬遼太郎が言う、
「三内丸山は北のマホロバ」という表現がその通りであったと確信に至りました。集落が合理的に作られ、お墓から階級がなかったことが伺えました。ここに生きた縄文時代の人々は、自分が自分がという「自我意識」が希薄で、「さながら神様のような人々」ではなかったかと思いました。
 マホロバの国とは、日本における理想の国をいいますが、縄文人は、初めから霊性の高い人たちだったと思います。
 
六、新縄文マホロバの里の創設に際して私が意図すること
人間の進化のために、自我意識が希薄で「さながら神様のような」在り方をしていた縄文人から、その後は「自我の自覚」の時代へと転換しました。これは、常に勝者を目指し、競い、戦い続け、そのために科学を発展させていくものでした。そして現代、人類は自らの生存環境を破壊し、地球生命全てを消滅させてしまう兵器を作り出し貯えています。
私は、私が16歳の時に目指した、「理想社会の建設」を縄文人の霊性を自覚することで実現できるのではないかと思っています。
それは実践を通してのみ可能になると思います。その実践とは自然を相手にする農業をすることで二宮尊徳先生が体得したように宇宙の法則を肌で感じることです。
そして、勉強会を通して、同時に宇宙進化の歴史認識を明確にし、未来の方向を明らかにし、道教が示した「天に機(からくり)有り」の言葉を正しく解明し、明らかにすることです。つまり、真の意味で「神様の分け御霊である自分を自覚する」ことです。
このような活動を少ない人数でもはじめることが「新縄文マホロバの里の雛形を創る」ことになると考えました。そしてこの活動が細胞分裂のように、雨が大地に染み込むようにゆっくりと広がっていけばいいなと思っています。
 
2022年5月11日
新縄文マホロバの里の雛形を創る会 発起人 仲澤英喜  

会の内容をこのあとの記事でお伝えします😊

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