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失敗したくないから挑戦しないという思考

どうも、失敗にまみれている私です。

今でこそ、厚顔になりましたが、ちょっと前までは失敗するのがめちゃくちゃ怖かったんですよ。

失敗やミスを怖がるとどうなるかというと、挑戦しなくなるんですね。

すっごい言い訳が上手くなっていくんです。

なぜかと言うと、「挑戦しない言い訳探し」ばかりしてるからね。

そりゃ上手くもなるわ。

そうするとどんな思考になっていくかというと

「成功する人には生まれつき特別な才能や恵まれた環境や運があって、自分にはそれがない」

って考えるようになるんですね。

昔から、成功することばかりに異常な執着があって、失敗することは恥ずかしいことだっていうマインドセットがあったんだろうなあ。

というわけで今日は、学習における対照的なマインドセットを2つ紹介したいと思います。

fixed mindset と grwoth mindset です。

本日の記事は以下を参考にしています!
(以下、個別に引用を示しませんので悪しからず)

Smith J. (2020). Growth Mindset vs Fixed Mindset: How what you think affects what you achieve. Mindset health. https://www.mindsethealth.com/matter/growth-vs-fixed-mindset

ゴーゴー!


fixed mindset とは?

fixed とは「固定された」という意味です。

なので、fixed mindset は、人の知性や能力は生まれつきキャパが「固定されている」ものであり、努力によって大きく変わるものではない、という考え方です。

そして傾向としては、「ミスをせずに人からバカだなあと思われないようにすること」に重きを置くそうです。

めっちゃ分かる…。

私も周りの人からどう思われるかをとっても気にしていて、

「ミスしたらバカにされるだろうなあ」
「飲み会の席できっと話題に上がって嘲笑されるんだ」
「私の知り合いはきっと私のことを軽蔑するんだろうなあ」

とか本気で信じていました。

国民的スターくらい注目されていると思っていたんです。今思えば、本当に自意識過剰ですね笑。

で、すでに成功している人たちにはものすごく気後れを感じます。

その人たちは「生まれつき自分よりも優れている人間」だと感じるからです。

これまでの「失敗遍歴」を見ても、この fixed mindset の特徴がよく表れているんですね。

私は失敗するたびに「私は成功できるほど賢くないんだ」「私には才能がないんだ」と分析する傾向にありました。

これはもはや分析とも呼べないですね。失敗の言い訳です。

ここで、fixed mindset の人の特徴をまとめますね。

・知性や能力は生まれつき変わらない
・失敗を避けるために挑戦しない
・他の人からのフィードバックを軽視する
・他の人の成功事例に気後れする
・他人から評価されるのを嫌い、欠点を隠す
・努力は無駄だと信じている
・フィードバックを批判だと受け取ってしまう
・簡単にあきらめる

全部当てはまる。昔の私。


growth mindset とは?

growth とは「成長」のことです。

growth mindset は知性や能力は努力によって伸ばしていくことができるものだという考え方です。

これは別に、誰もがアインシュタインレベルの天才になれる、という考え方ではありません。

私たちにできることは、人それぞれ違います。

growth mindset はその違いを受け止めた上で、「自分の今もっている知性や能力は努力やふさわしい行動によって発展させていくことができるものだ」と考えます。

この考え方をしている人たちにとっては、苦労や挫折は成長の過程において必要不可欠なものです。

仮に一度失敗しても、それはいつか「変えることができる事実」だと受け止め、さらにモチベーションを高めて何度も挑戦します。

理想的ですね。こうなりたい。

growth mindset の人たちの特徴をまとめます。

・知性や能力は伸ばせると信じている
・学びは一生続くと思っている
・学ぶことに、より一層の価値をおいている
・努力すれば習得できると信じている
・失敗は一時的な障壁でしかないと思う
・フィードバックは貴重な情報源だと捉える
・挑戦を好む
・他人の成功を刺激に感じる

分かりやすい対照表も載せておきます。

英語で書いてあるけど、上でfixed mindset と growth mindset の日本語でまとめたものと内容はほぼ一緒です。


growth mindset と脳神経学

一応、心理学的な側面から離れて脳科学的な側面からもgrwoth mindset について書いておきます。興味ないかもしれませんが笑。私変態なので。

growth mindset の人の脳を調べてみると、脳の2か所の電気信号が活発だったそうです。

①前帯状皮質:学習や自己抑制に関わる部分
②背外側前頭前野:ミスの発見や行動適応に関わる部分

これらの箇所の働きが活発になることで、growth mindset の人は概して、より高いモチベーションを保ちやすく、ミスの修正を億劫だと感じないそうです。

また、ネガティブなフィードバックに対して、あまり感情的にならないそうです。

メンタルお化けかよ…。

また、growth mindset の人たちの脳が最も活性化されるのは、他人の成功までの軌跡を聞いたときだそうです。

で、気になるのは、「脳に関わる性質の問題なら、fixed mindset のオイラはずっとfixed mindset のままで一生ネガティブな思考から抜け出せないってことやんけ」ってことですね。
(過去の私)

ところが脳には「可塑性(plasticity)」って性質があって、大人になってもどんどん変わっていくということが分かっています。

新たな思考パターンは、新たな電気信号回路を作ることによって開発可能です。つまり、

今からでも変われるよってこと。

脳に電気ビリビリーとかしなくても変われるから大丈夫。


growth mindset の身につけ方

①科学的に証明された事実の受け入れ

脳は何歳になっても変化する

思考は「脳」の専門分野です。その「脳」が変わると科学的に証明されています。だから、「考え方は変えられない」というのは非科学的です。

もし、「自分の考え方は変わらないよ」と主張するのであれば、その根拠を示さなければいけません。

「今まで変えられなかったから」

これは「明日変わる」という可能性を否定できるものではありません。あくまで短い経験則によって打ち出された観察データですから。

脳は変わる。考え方も変わる。だから私は変われる。

その事実を受け止められたら、次を読み進めてください。


② fixed mindset の内なる声の排除

私もそうだったんですが、fixed mindset の人たちの思考は基本的には「私にはできない」なんですね。で、自分を納得させるために「なぜなら…」とあらゆる理由を引っ張ってくるわけです。

自分を納得させるためだけの正当化思考はやめて、

「私にはできない、なぜなら」を「私は努力を続ければできる、なぜなら」思考に変える訓練をしましょう。

ちょっと私の例を用いながら練習してみませんか。

F)この課題は私には難しすぎる、なぜなら私はこれらの課題をやるのには頭が悪すぎるからね。
G)この課題は私には難しすぎるけどきっといつかできるはず、なぜなら私は今まさにこの課題に取り組むための努力をしてたくさんのことを学んでいる途中だからね。

もういっちょ。

F)俺って英語に向いてないかもなあ、ペラペラになりたいけど、その能力は備わってなさそうだなあ
G)俺って英語には向いてないかもしれないけど、今一つずつ強みを伸ばしている途中だから、今はまだ完璧にできていなくてもいいや!ちょっとずつ進歩しているしね!

fixed mindset が最初に浮かんできてもいいのです。

それを理論的に押し込めて、growth mindset の考え方をしてみましょう。

何千回も、何万回もです。

それくらい、fixed mindset の思考の道を通ってきたのだから、同じくらいgrowth mindset の道を歩かないと、脳内回路はつくられません。


③過程に対しての報酬

社会一般的に、報酬は成果に対して与えられることが多いのですが、これはgrowth mindset を育てる上では有害です。

自分に対して、過程や努力に対して報酬を与えるようにしましょう。

「試験に合格したからご褒美」ではなく、「試験に向けて自分で決めた努力量を達成できたから結果はどうあれご褒美」とするのです。

これは、子育て中の親御様にも大切な情報かと思います。

ついつい、子どもが何かを達成したことを理由にご褒美をあげてしまうことがありますが、
(だって子どもの成果って嬉しいもんね、実際)

これはfixed mindset を助長してしまうので、同じタイミングでご褒美を上げるにしても、その理由は、「子どもの努力や挑戦の過程」であることを伝えてあげるといいでしょう。


④フィードバックをもらう

自分の活動に対してのフィードバックはどんどんもらいます。

どこがよかったのか、どこに改善の余地があるのか。

正しいフィードバックはやる気を押し上げてくれます。

また、次に取り組むべき活動を限定してくれます。

逆に、「やる気が下がり、次に何をすればいいのかわからないフィードバック」は無視しましょう。

誰に聞けば、正しいフィードバックがもらえそうですか?

思いついた人に、ぜひフィードバックをもらってみてください。


⑤Comfort zone を飛び出よう

「学びにcomfort zoneはない」と言います。

comfort zone とは、何のプレッシャーも困難も感じない、「楽だなあ」と感じる領域のことです。

最近、「楽して身につける〇〇!」という文言があちこちで見られますが、覗いてみた結果「全然楽じゃねえじゃん!」と感じたら、それは効果のある方法である可能性が高いです。

センセーショナルな文言で興味を引くやり方に関してどう思うかは別として、成長は「全然楽じゃねえじゃん!」と感じるところに存在します。

なので、そんな文言のサイトや本を読んでみて、「え、こんなんでいいの?マジで楽ちん!これなら今のオイラでも苦労せずにできるし、やってみるか!」と感じたことは時間の浪費に終わる可能性が高いので避けるべきでしょう。

だって私、死ぬほどそういう文言に飛びついて試してきたからね。

一つも効果なかったよ。だって楽だったから。


⑥失敗は成功の過程と認めよう

失敗するのは、成功に向けて挑戦しているからです。

挑戦しなかったら、そもそも失敗しないんです。

だから、失敗してるってことは、挑戦してるってことで、成功に向かってるってことです。

ところで小さい子どもに学ぶことはたくさんあります。

何度転んでも立って歩こうとする子どもの姿を見ているだけで、最近私なんて涙が出てしまいます。
(涙腺よ)

彼らは、「周りからどう見られているかな」「失敗したら恥ずかしいかな」などの感情は発達段階上、まだ持ち合わせていません。

だから失敗しようが上手くいくまで何度も何度も挑戦し続けます。

もうね、あれがgrowht mindset の理想ですよね。

PDCAもいいんです。すごく大事なんです。

でもfixed mindset の人(前の私)に必要なのは

DDDDだったってこと。

いいからやれ。昔の私。


まとめ

思い起こせば恥ずかしい失敗をたくさんしてきたものです。

というか、現在進行形でしています。

毎日失敗しています。

教師を辞めて、新しい人生を歩もうとしている挑戦の中で、本当にうまくいかないことがたくさんあります。

だから毎日学んでいます。

で、私は自分の理想に毎日一歩ずつ近づいています。

今はまだ全然遠いけど、近づいているのだからいいのです。

で、誰から笑われてもいい。

むしろ、それで落ち込んでいる誰かが元気になるなら、たっくさん笑ってほしいです。

そしてやってみると、意外と誰も「滑稽だなあ」なんて言わないんですよ。

応援してくれる人がたくさんいます。

だからたくさん失敗しよう。

もし、私の日々の失敗を見て、ちょっとでも元気になれるのであれば、ぜひ私とお友達になってください。

毎日、いろんなことをやろうとして、いろんな失敗をしています。

ぜひ笑いにきてください。

今日もめちゃくちゃ失敗するぞ!!!

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