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University of the Peopleに入学してみた8

お久しぶりです。

前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいました。学びラボ4Uでの仕事、大学院の勉強、自分の勉強と気づいたらパンパンの生活を送っており、

なかなかアウトプットする機会を設けることができませんでした。
(言い訳です)

ここからは空白の期間に私自身が学んだことを少しずつまとめて記していきたいと思います。

今回、私がUoPeopleで受講したコースはズバリ、「学級経営」でしたので、しばらくは「学級経営」についての記事が続くことになると思いますが、もしよろしければお付き合いください。

それではまとめていきます!

今回のテーマは、「学級経営とは何か」についてです!


学級経営とは

学級経営の定義

Cini (n.d.) によると、学級経営は以下のように定義されています。

Classroom management is a process and teaching techniques which produce an effective classroom environment for learning. 

学級経営とは、学習に関して効果的な環境を作りあげるための過程と教育技術のことである。
 Cini, S. (n.d.).  Seven key elements for effective classroom management.


「経営」とは幅広い意味を持つ言葉ですが、

教育業界における「経営」とは、「環境を作りあげること」という点が特徴的です。

また、ここでいう「環境」とは、物理的な「教室環境」だけを指すのではありません。

Ciniの同じ出典から引用すると、学級経営には7つの領域が存在するそうです。

①教室環境
意図的な教室環境を設定すること。温かく、歓迎の意が込められ、なおかつ不必要に生徒の集中を阻害するようなアイテムを取り除いた教室環境を設定すること。
②ルール
一貫性をもった取り決めを設定すること。互いを尊重し、思いやるコミュニティを作るための、教師が生徒に期待する行動を明示したもの。もし破られた場合には、「罰則」が適用されるもの。
③しつけ
ルールの執行、強化を継続的に行っていくこと。その中で、生徒に何度もルールの確認を行い、生徒のコミットメントを強めていくこと。当たり前だけど、体罰や脅迫禁止。
④タイムマネジメント
授業に関して、生徒が余裕をもって課題に取り組める時間の枠組みを設定すること。授業に遅れたり、授業が長引いたりすることのないようにすること。
⑤整理整頓
生徒が必要になるアイテムや情報を機能的に陳列すること。教室の中で、生徒が自らの学習を調整していくための手助けとなるような環境を設定すること。
⑥指導技術
生徒に指示や質問をする際の技術や生徒の学びを最大化する指導計画のこと。それぞれの生徒の学び方を吟味し、それぞれのニーズを満たすために柔軟に対応すること。
⑦コミュニケーション
学級経営の基盤である、生徒とのよりよい関係を築くためのコミュニケーションスキル。

学級経営と一言で言っても、かなり奥は深そうです。


学級経営の拠り所

上にあげた7つの要素は、それぞれの先生の信念や信条に沿う形で吟味されている必要があります。

言い換えれば、唯一解は存在しないということです。

それぞれの教員が、文科省の設定した教育目標や自治体や学校の教育目標を解釈し、自らの教育理念と照らし合わせながら設定していくことが大切です。

ただし、それは「各々が自分勝手に自身の教育理念を追求していく」ということではありません。

理想とする生徒像を管理職や同僚としっかり共有し、同一歩調で歩んでいくことが効果的であるとされています。

その中で、いくつか現代の「スタンダード」として知られているものがあります。

①生徒に問題解決の主導権を委ねること(学習の主体は生徒)
②生徒に問題解決の選択肢を与えること(問題解決型学習)
③生徒の尊厳を傷つけないこと(国連子どもの権利憲章)

生徒の価値観の違いを尊重するように、先生一人一人の価値観も尊重されるべきではありますが、

現代をよりよく生きていくために必要だと検証され尽くしたものは、やはり踏まえておくべきだということでしょう。


学級経営の効果

確かな学級経営のスキルをもっている先生が学級を指導した場合に、どの程度の生徒に効果が上がるのかを実証した研究があります。

 Kratochwillら(2010)によると、効果的に学級経営がなされた場合にそれが効果を上げるのは、

多くて80〜85%だといいます。

つまり、30人学級でいえば、6人くらいの生徒には、個別での支援が求められるということです

これはしっかりと押さえておく必要があるポイントだと感じました。

そうでないと、自身の学級経営を振り返って省察した時に、その是非を考える基準が曖昧になってしまうからです。

この記事の面白いところは、個別支援を最大化するために「予防的学級経営(積極的生徒指導)」を提唱している点です。

80〜85%の生徒が確かな学級経営のもとで安心し、落ち着いて学ぶことができれば、

つまり様々な問題に対して先手を打っておけば、

個別支援を必要とする生徒への対応への余裕が生まれるということです。

生徒指導や学級経営では、起こった問題に対応する手腕よりも、起こるであろう問題に先んじて対応する手腕の方が重要度が高いということになります。


学級経営を通してできること

「学級経営」に成功すると、どんないいことがあるのでしょうか。

学習の効果を爆上げする、と言っても、それはどのような要因が達成されるからなのでしょうか。

いくつか学級経営が成功した際にもたらされる正の影響について考察したいと思います。

①生徒の行動様式が定まる
その環境の中で、生徒がどんな行動を求められているのかをしっかりと伝えることで、「模範行動の指標」が設定されます。
生徒がその教室内において、求められる行動様式を確立することで、逸脱行動を防ぐだけでなく、一つのコミュニティの中で生きていく上で必要となるスキルの獲得が期待できます。
②アクティブラーニングが推進される
確固たる規律が定着すると、生徒自身が自由に動き回っても混乱が生じにくくなります。先生が「管理監督」しなくても、生徒が自律学習者として育ってくるので、より自由度が高い学習手法の選択が可能になります。
③生徒との信頼関係が構築される
一貫した学級経営により、生徒は教室を「学習の理想の場」として認識するようになります。そうやって、成長の場を提供している先生を信頼し始め、よい関係が築かれていきます。もちろん、他者を尊重するというクラスのルールが守られ続けることで、生徒間同士の関係も深まっていきます。
④成功する上で重要な「行動」が明らかになる
信頼関係が構築されると、生徒は安心して「失敗」することができるようになります。そして、その失敗から「次はどうすればうまくいくのか」という成功法則を学ぶことができます。

語り出せばキリがありませんが、ここでポイントなのは、「学級経営」のメリットの主体は「学習者」にあるということです。

「先生が管理が楽になる」「先生が授業がやりやすくなる」「先生が問題行動に悩まされなくなる」というのは、あくまで副産物であり、

学級経営の本来の目的ではありません。

「生徒」を軸に置いて考えていけば、よりよい学級経営の形は自然と形を成していくのかも知れません。


まとめ

頭の中がパンパンな状態で記事を書いていますので、正直うまくまとめられている気が全くしません笑。

やっぱり、インプットとアウトプットのサイクルはバランス良く定期的に回していかないといけないなぁと痛感しています。

いまいち、学んだことが階層化されていないことを感じています。

だから、説明も下手くそになる。

これも学びですね。

トピックの幅が広すぎたのがよくなかったのかな…。

これは私がレポート課題に取り組んだときにも教授から指摘されたことです。

「全てを普遍的に語り尽くそうとするから、内容が漠然とした一般論で終わってしまうので、もうちょっと具体的に書いていこうね」

とアドバイスをもらったことがあるのですが、

うん、今ならそれがよくわかる。

具体と抽象の往来がうまくできない、私の論理的思考力の弱さだと感じています。

次はもう少し具体的な内容になるように思考を整理してみます。

自分の言葉で語れなければ、それは知識が身についていないってことで、

上部だけをなぞってる引用記事になってしまったという反省です。

ごめんねごめんね〜。

もう画像を挿入する気力もないや笑。

では!

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