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スタイルオブ東京の変遷NO4

リフォーム会社ファイナンスコンサル全国へ

ロハスなリフォーム会社からの顧客向けファイナンスサポートサービスはなんとか始まったものの、営業マンにしてみたら、余計なサービスが増えただけ。
いまでもそう考えている会社も多いとおもうけど、少しデザインに強い会社は、デザインや価格麺などの競争に勝てれば受注できると思っている。
はじめに予算は聞くけど、それはお客様が準備できるお金のことで、現金であろうが、ローンであろうが関係ない。
もしローンを希望されれば、リフォームなんだからリフォームローンを勧めれば良いと思っている。リフォームローンであれば、A4一枚の申込書で審査ができるし、抵当権も設定しないから、余計な手続きもない。

どんなに高額であっても、住宅ローンのついてない家でも営業マンには関係ないのだ。
まだその頃はそんなサービスでも十分通用したといってもいい。
それでもリフォームプランの要望が膨らんでくる顧客の予算が足りなくなって、失注していくのをなんとかしたいと思っている店長も何人かいて、成功事例が増えていくたびに、だんだんと浸透してくるようになりました。
しかし、手間がかかる割には売り上げがあがらない。これじゃ飯を食うどころか、さらに食えなくなるではないか!と思い・・。
Y社長に、当社のおかげでどれだけの失注案件を受注案件にしているのだ!と、勝手に押し売りしたくせに、今度は脅しにかかる笑
そしたら、Y社長がリフォーム会社400社くらいを束ねてリフォーム会社向けに色々なコンテンツを売っている会社のK社長を紹介してくれました。
隔離多売を狙う戦略か。
悪くないなぁと思い、早速K社長に売り込みに。
K社長は物静かなタイプで、私の話を聞いたらすぐに良いサービスだと言って、積極的に動いてくれました。
その会社の社員はすべて新卒。新卒からでも営業ができるように、販売商品はすべてパッケージ、今では当たり前のようにありますが、その当時には珍しい入会金と月額で使いたい放題のサブスクタイプのサービスが中心でした。
ウチのサービスも入会金と月額定額にして、営業マンに研修しました。しかし社内のベテランといっても新卒からだから20代の営業マン。ライフプランなんていっても理解できるはずがない。
その中で自分に営業力がないがために、私の営業力を利用して営業成績をあげようという小癪なT君という営業マンが一生懸命売ってくれるように・・。
簡単な方法です。T君は、自分の担当エリアで結構頑張っているリフォーム会社の社長に新しい良いサービスがあるので、話を聞いて欲しいとアポをとるだけ。
あとは私に全部営業させる。まぁほぼ決まる。これはおいしいと思った彼の戦略です。
その会社は水道屋さんや塗装屋さんがリフォーム業に転向したいときに、HP制作、集客、商品、CADなど必要なコンテンツを用意していて、一度クライアントになった会社にどんどん新しいサービスを追加してもらうモデル。

会社は東京だけど、そういうのって地方の方が情報は少ないので売りやすいんですよね。
だから顧客は地方の元水道屋とか塗装屋さんのような感じの工務店が多い。
だからまぁ品が悪い人もいるし、頑固な社長も、なんせT君はアポ取るだけだから、私が説明にいくと、ムカつく対応をされる方もいました。
とはいえ、なんといっても私は土建屋の娘ですからね。
父の会社に入った頃は、運転手と現場の掃除、10時と3時に缶コーヒーを職人さんに配るのと、墨出しが仕事だったので空気は読めますよ。
25歳のかわいい私に「おねえちゃんは処女かい?」と缶コーヒーを渡した職人さんに洗礼をうけたことがあるくらいですから、まず負けない。
まぁ、はじめに文句を言ってくる人ほど、こちらがしっかりと対応すれば、逆にこちらの味方になってくれます。
そんなことですっかり地方の工務店の社長さんとも仲良くなり、工務店企画の顧客イベントのセミナー講師やファイナンスの社員研修などの仕事も増えていきました。
ここで問題になったのが、対応できるFPです。その頃はテレビでも経済評論家の荻原博子さんなどの家計の見直しが流行ってきて、老後の問題などがとりあげられてきていたので、消費者もFPに興味が出てきたというのもあり、工務店から来る顧客のライフプランや保険の見直しなどの要望も増えてきたのです。

正直いうと私は家計簿もつけたことないし、節約術なんて面倒くさ!と思っているのに、セミナーでライフプランしろとか、工務店の要望であれば、節約術とか喋る笑
これは提携FPを全国組織にしないと死んじゃうなと思い。また良いか悪いかわかんない癖で、保険業界、FP業界の門を叩きだす。笑
生命保険の代理店登録をして、生命保険の勉強をして、トークやロープレを研究し、プルデンシャル生命の営業ロープレにも参加。その結果、プルデンシャル生命保険に加入している保険を全部ひっくり返せるほどに・・。
と、一通りやってはみたものの保険屋になるのも面倒くさいので知り合いの保険会社にそこはお任せするとして、
最初のライフプランをやるFPを探さないと。

ということで、ネットで女性FP4人でやっているブランディングがとても上手なFPウーマンという会社を見つけました。
また勝手に押し売りをはじめ、彼女たちのところに集まっているFPさんにうちのサービスを手伝ってもらうことに。
しかしこれがまた。FPさんって営業がうまくない。
そこでFPで飯食っている人いないことに気がついた!( ̄▽ ̄)
FPで飯をくっているのは、怪しい投資信託を売っているか、本当の富裕層のFP、または保険屋。
大体、老後の不安がありますと顧客に言われたら、ローンを借りるなとかお金を節約しろ!というので工務店からするといい迷惑になってしまう。
FPを研修してみたし、100人くらいの一応飯を食えていると言われるFPに会って話をしてみたけど(アホだよね)ちゃんと営業できていると思った人・・いたかな?笑
FPはダメだ・・。
しかし、このままでは本当に手間がかかりすぎて飯が食えなくなる!
と思っていたときに、T君から自分の担当しているエリアに一緒に巡業に行こうと。
そのエリアは神戸、広島、岡山、山口エリア。大体勉強熱心な社長さんはちょいちょい東京に来ていたので、いままでは東京にきたときに営業すればよかったのだけど、一部の優秀な会社だけになってしまう。
T君は私の商品を売りたいというよりも私の喋りが工務店に受けるので、それを利用して他の商品を売りたいと考えていたはず。でもまぁ、まずはギブアンドテイク。わかっているけど、イッチョやったりますか!ということでいざ中国地区へ!
巡業。
広島でのアポが終わり次の日はレンタカーで東広島にいくことに。水道屋さんから始まり一代でショッピングセンターの一部に大きな店舗を構えるまでのリフォーム会社にアポを取っているからと。
到着して尋ねると、その社長の店長として働いている息子さんが迎えてくれました。
しかし社長は不在。それじゃ話にならないから、帰ろうとT君に言うと、何やら社長と電話で話をしていて、今から社長がいる小料理屋にこいと言ってますと。
いやだ。そんなアポをぶっちぎる社長とは話をしない。こっちはわざわざ広島から何時間もかけてきたのだ。今日中に広島に帰れないじゃん!とゴネたのですが、T君が必死にお願いをするので渋々行くことに。
小料理屋入ると、お酒の入った偉そうな感じの社長が。
悪気もなく上機嫌なので、適当にして終ろうと思っていたら、その社長がT君をいじり出した。

お前はそもそもネクタイの締め方が悪いんだ!とか完全に絡んでいる。それを横目に私もT君には日頃からダメなやつだと感じていたので、ふふ。やれやれ!思っていました。
しかしその後、酔いが廻ってきたその社長が私に絡んできて、なにが大先生だよ〜みたいな。
私は大先生でもないし、お前ちゃんとウチのサービス理解してないな!しかもアポブッチしやがって!T君のことは否定してもいいけど私を否定するとは許せない!
ブチっと切れた私は思い切りその社長に文句をいう
グーの根もでない社長は、気分が悪いから帰る!と帰ってしまいました。
T君は凍りつき、青ざめた感じで慌てて会社に電話をしに行きました。大型クライアントですから当然ですよね。
しかし悪いのはその社長だ。
社長が帰ると、その小さな小料理屋のカウンターで日頃我慢している息子の店長と、行きつけらしいその小料理屋のママがよく言ったと私を褒める。
すっかりママと意気投合して、最後はママと同じカウンターの中でチーママごっこを楽しみながら・・・。
その東広島の小さな小料理屋の片隅で、私はもうこんな田舎の話がわからない工務店の手伝いをするのをやめよう。そう心に誓ったのでした。
次の飯の種を探さねば・・。
結局そのリフォーム会社の社長から翌日お詫びが入って、うちのサービスはやらなかったけど、今までのサービスは継続、T君もホットしてました。
でもそんな社長の会社ですからね。そう長くは続きませんでした。後日倒産したことを知り、その息子さんも違うリフォーム会社に移っていたけど、今は石垣島で楽しく働いているのをFBで拝見します。
人生はわからないものです。
ということでいよいよ不動産屋が始まるよ。つづく。

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