体験小説を書こうと思った時の葛藤と決意


 令和二年十月より始まってしまった人生半ばにしての落とし穴、と言うべき自分的にはバッドアクシデント……『マンデラエフェクト』。
 頭がおかしくなったのか?と初日に思いました。SNSでは幸いなことに、マンデラーの先輩方が今にして思えばかなりの人数が既に呟いてくれていたのです。凄くうろ覚えですが、七名から十名はいたのではないでしょうか。グループごと?の会話にいきなり突っ込んで初対面の方々に質問した失礼極まりないパラレルシフト初心者でありました。
 そして、彼等に「頭がおかしくなったのでしょうか?精神科か心療内科かに受診した方がいいでしょうか?」と問うと、「ごく少数かもしれませんが、同じ状況下の人はあなたの他にまだいます。大丈夫。落ち着いて。病院へ受診しなくても大丈夫。昔はすぐ精神科へ受診して入院治療や投薬治療を受けましたが、今はネットで情報収集が可能なので日常生活に支障を来さないように生活出来ます。通院は避けた方がいいと思います」との意見が複数寄せられました。
 投薬治療……職場に来院された他院(該当科)に通院中の患者様の薬剤情報提供書を拝見した時の『精神を安定させる薬です』が数個続き、『不安を取り除き、入眠しやすくなる薬です』等の文章を思い出しました。
 その患者様は、日常生活に支障を来し易くなっていました……。
 もし、支障を来たしたら院長先生に診療情報提供書を書いて頂いて私も専門病院へ受診しなければならないかな、と、マンデラエフェクトがなんであるかを知った時に覚悟は決めておきました。
 受付、会計、レセプト請求、麻薬台帳管理、医療産廃記録管理、カルテや各種健診、予防接種、労災、介護保険や訪問介護関係等その他の書類管理……情報やレセコンの管理……。30年以上も独りで任されて来たので、申し送りなどは考えたくない程の量になると思います。何とかして仕事は続けたい、と考えました。
 しかし、記憶違いだろう、思い違いだろう、間違いだろうと言われる。思われる。更には『記憶は自らが作り替えるケースも有る』、若しくは『あたおか案件だ』と評される。
 そんなことはお構いなしにやり場の無い怒りを込めて呟くサイトにて自分の備忘録のつもりで呟きました。すると、フォロイーさんやフォロワーさんのマンデラー率が高くなったのです。それと同時に様々なマンデラエフェクト関連の情報が多量に入って来ました。

 (これ……呟くだけじゃなくて、どこか別な場所に備忘録として置いておいた方がいいかも?)
 そう考えて、読み手の方が数名いらっしゃるようだ、と……こちらに書いたのが始まりでした。それなので、呟きとは異なり、他人に話しかける口調を頭の隅にチラつかせながら書いたのです。
 それでも、マンデラエフェクトをご存じ無いかた、未経験のかたなどは『記憶違い』『あたおか案件』『精神科疾患』だと思われることは至極当然なことでした。
 (でも、この現象は私だけじゃなかった。その上、胸骨や蝶形骨が無い世界線のマンデラーさんもいた。私はその方々を信じる。だって、私が学んだ胸骨は下部に肋骨が数本くっ付いてなかったのに、本もネット情報も完全にくっ付いているんだもの!) 
 こんな馬鹿みたいなことは無い。昭和62年から使っていた辞書や字典の中身が変わってしまった。家の昭和52年製の百科事典の中身も変化していた。
 (信憑性に欠ける?でもでも!私は33年以上(令和二年当時)胸部XーPを見てきたし、母親のペースメーカーごとの写真だって!自分のだって!見てきたし!医師の説明だって受けたし!
 患者様の氏名だって!保険証を昭和62年から見てきたけど!二点しんにょうなんて無かったし!(こちらは令和三年二月十八日にいきなり出現しましたが)何のために、同じ環境の中に……同じ土地、同じ職場に居続けたと思っているの!変化を好まないからなのにっ!)
 目立つことは大嫌いてすが、こんな理不尽な環境にいきなり移された感覚と苛立ちを更に何処へぶつけるべきか、と考えて、考えあぐねて悶々としました。どうしたら元の世界線へ帰れるだろう?初日辺りは、直ぐ帰れると思い込んでいたのに、一週間が過ぎ、十日を過ぎても東京タワーが赤一色に戻りません。その内に母と私の胸部レントゲン写真を見る機会があり、まさかと自分の目を疑いました。
 これは目立つことが嫌だから、なんて言っていられない!何のために私が30年以上も胸部レントゲン写真を見る機会に恵まれていたと思うの?と、自問自答してこちらに記事として残し、一部始終を個人情報垂れ流して体験小説に起こしました。
 葛藤はあったのですよ。本当に人目につくのが大嫌いなのです。信じられないかたもいらっしゃるようですが。
 読んで頂きたいのに目立つのは嫌。ツイートしたり拡散したりハッシュタグを付けたり。ツイートを取り消したり拡散を取り止めたり……。ハッシュタグを何のために付けるのかを知った時の嫌悪感たるや。盾と矛を同時に売ってる場合ではないのに。時々鍵垢と言われるフォロワーさん以外の人には見えない仕様にしてみたり。凄く精神的に不安定でありました。それは今も続いています。
 で、そういう時に限ってマンデラ現象は否応なしに起きるのです。私にもフォロワーさん方にも。
 これは書き続けた方がいいのかな?
どうせ個人情報を垂れ流しているのだから、頭の程度も白状してしまおう!と、様々な角度から馬鹿さ加減を織り込みました。馬鹿なりに日本育英会の特別奨学生になれたラッキー人生でした。(笑)田舎で少人数でしたから、相対的評価のお零れを頂けたのです。
 四十路になって初めて気付いた『授業以外で勉強が出来ない。記憶出来ない』勿論試験勉強なんか不可能です。
 「どうしよう。テスト勉強なんかちっとも出来なかった~!」と同級生の放つ台詞を高3の春頃まで信じていた私です。私が実際そうでしたから。教科書やノートを開いてものの5分で睡眠時間に突入してしまうのです。一夜漬けや朝漬けなんかとてもとても。どうやったら頭に入るのか、未だに不思議でなりません。
 授業中に覚えられればそれまで。覚えられなくても、それまで、な人生だったのです。そんなことも書き込みました。頭の程度はご理解頂けたと思います。
 高校受験時の偏差値を書いてみたり、もう、同級生や医師会の事務局の人が読まれたならば「ああ、アイツか。あのおばさん」と特定されてしまうでしょう。
 それでも、書き続けています。同級生であっても、過去が違うかもしれなくて……同じ高校へ通った子にメールで問うと、この世界線のウィキペディアとバッチリ同じ回答が帰って来て……嗚呼、貴女は私と記憶の噛み合わない人になってしまったのね……と、何とも言えない寂しさを味わいました。

 そんなワケで今日も書きました。(笑)
 お読み下さり有難うございます!
 

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