2021-06-20 「代打の王子様」川端の一振りとまた一つ階段を登った奥川と Ys2-1 #064
終わってみれば先発全員「無」安打勝利。四球がそこそこあったのでワンチャンスをモノにした感は薄いがインパクト絶大の7回攻撃だった。それにしても奥川くん持ってるわ。
川端が打てる条件は整っていたとは思う。相手がこの回はじまるまでノーヒットノーランだった勝野。でも100球は越えていた。一度ベンチからコーチが来た上で続投の判断。なんだかんだ2アウトなので「あと一人」という思いもあるはず。勝負したくはなるよね。それにしても川端の内角を払うように打つその姿はまさに「Prince of Swallows」、「アーチを架ける」っていうけどまるで錦帯橋みたいにきれいな弧を描くホームラン。いやお見事でした。
川端5月の打率は.143と低迷していたが、6月に入ってからは完全に復調。また5割越えのアベレージ。今季通算でもOPS.989。得点圏.357と無類の強さを魅せている。「代打の神様」いや「代打の王子様」だね!
投げては奥川が7回無失点ピッチング。ここまで過保護と言われても仕方がないくらいの登板間隔、球数制限で運用をしてきた。今日も7回を投げたが球数は84球。相変わらずの超効率ピッチングである。序盤はポンポンと相手が打ち損じる形で消化。注目は後半スタミナが減ってきた6回のピッチング。
2アウトを奪うもランナーが二塁。ここから甘く入って痛打を食らう事も多かった奥川だが今日はむしろ制球が悪くなる。
二者連続でストレートの四球。まったくもってダメってわけではないのだが、内角がシュート気味、低めも振ってくれない状態。ただこの2連続四球も最悪じゃないとは思った。次の相手は堂上。神宮をとにかく得意とする堂上だが相手は奥川&古賀バッテリー。多少の読みづらさはあったはずだ。
何がともあれ腹をくくらなくちゃいけない場面。ここで何を投げるかとなった時に前の打席が頭をよぎったのかもしれない。
2回オモテの堂上との勝負。アウトコースのカットボールで打ち取っている。
そして次はスライダー。外の逃げ球での勝負になった。ストライクゾーンにとにかく入れたいとなった時、今一番信用できるボールをきっちり投げ切った奥川。また1歩上の階段を上がっていった感じはするよ。
それでもまだ育成段階。五輪明け、リーグ再開時にはおそらく満を持しての中6日のマウンドが待っているはず。楽しみだねぇ!
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