2021-06-09 マクガフに見るクローザーの要素と中村の「超得点圏機会」と M3-5Ys #058
今季、「このままズルズルいっちゃいそうだな・・・」って試合の後、思いの外健闘する事が多い。それが今の順位にも反映されていると思うが、今日はその典型みたいな試合だった。よく勝てたね。
2点差とはいえラストイニングで満塁は心臓悪い。ただ、今回の場合ピンチの作り方が詰まった当たりのポテンヒットと失策に近いショートの内野安打なのでマクガフの過失割合が少なかったがそれでもバットに当たっている限りこういうピンチはやってくる。
マーティンとの勝負。前の打席でコースを取られたり、塁に出たら疑惑のオーバーランでアウトになってたりでちょっと気持ちが入っていたであろうと読んで2~4球を誘う変化球で攻めてみた気持ちはわかる。ただそこに乗ってこなかったことでやれることがだいぶ狭まってしまった。ファールで粘られ最終的にはスプリットを見切られ四球。でもここまで粘られた上でヒット打たれるよりは結果的にはこの勝負で良かった。
中村と角中に対してはチカラで圧倒したカタチになる。最終的にクローザーに求められる能力はコレなのよ。ここぞというところでちゃんと三振を奪う球威。今の石山に足りてなかったのもそこだし、試合を終える時の能力はここなんだなと。
あと今日の試合の流れを戻したのは中村。6回9回の1点は非常に大きかった。
どちらもランナーが三塁ワンナウト。犠牲フライなら1点が入る場面。別の言い方をすれば「最低限で1点」が欲しい場面。自分はこれは「超得点圏機会」と勝手に呼んで推奨してる。こういう場面で今季の中村はすこぶる強い。18年も強かったのよね。
特に序盤は強かった。超得点圏機会は内外野が前進守備になったり向こうからすれば「賭け」をしなくちゃいけなくなる。村上や山田なら満塁でなければ四球で避ける可能性もでてくる。点差次第では最悪押出し1点でも勝負を避けることだってある。だが、中村(敢えて露悪的に)「程度」の打者だと勝負をせざるをえない。こういう時の中村は抜群に結果をだせる選手になるんだ。逆に塁がただ埋まってるノーアウト一塁や一二塁とかは弱かったりするんだけど。
やっと塩見青木の調子が上がってきて、山田にも1本が出た。今まで中村が2番で支えてきたが、やっと本来の下位打線に戻れる。やっぱりなんだかんだ下位で中村の入る打線は相手に取っては厄介なはずなんだよ。
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