2020-09-26 やっと見られた山田藤浪の勝負と心身ともに充実した石山と #083

ロースコアゲームを乗り切った。勝因はコロナ感染による阪神側の大幅戦力低下があまりに大きい。打線で言えば糸原福留が居ないのはかなり大きなアドバンテージだ。やはりコロナは怖い。感染はあるだろうが大きなクラスターを出さないようにしたいねぇ。

決勝打は村上の一発。

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藤浪に対して堂々と踏み込めるのは左打者ということにはなるが、それにしても藤浪の150オーバーのストレートをバックスクリーンへブち込むのはやべぇ。技術的なこと関係なくやべぇ。

ただ、個人的に気になったのはその前の回。山田の打席。実に18年4月以来の勝負になる。ここまで藤浪が先発の日、山田(とバレ)はとことんスタメンを避けていた。「ビビってた」という言い方をする人もいるだろうが、150kmオーバーの荒れ球が頭に来るリスクを自分の身に置き換えられる人だけが意思を投げる事ができると思う。そんな中で今日は藤浪途中出場という半強制的な勝負。

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藤浪もかなり慎重になっていた。4球連続でカットボール。このままファストボールは投げずに終わるのかと思ったら最後にアウトローにストレートを投げきった。そのストレートに対して山田もきっちり踏み込んで打ち返す。結果は強い当たりのセンターフライに終わったがやっと藤浪を「信頼」した打撃が出来たのかなと感じた。数字的には良い状態じゃないが、今日も抜け球は1球のみでその抜け球も頭の方に飛んだものじゃない。このペースで投げて欲しい。

あと今日だと石山になる。クローザーのお仕事は昨日の清水ほどタフなものではないが、その分責任が伴う。ここまでのリードをクローザー一人で無にしてしまうことだって有る。今年はDe山崎、C中崎などセ・リーグの投手が序盤で皆崩れた中、石山は安定して投げ続けている。今日も原口の読み打ち長打の後だ。

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相手は代打とはいえ一つ落ちる中谷。スライダーとストレートの組み合わせでの対処していくが6球目のインコースを投げきったのが素晴らしかった。ずーっとインコースはリスクのある球だという事は言っているが、例外もある。投手と相手打者の格に大きな差がある場合に思い切った勝負ができる。石山は今心身共にマックスの球を投げている。それでも原口のように思い切ったスイングをすれば当たる事もあるがそこまで多くは無いはず。そしてインを投げきった後のスライダーは効果的だ。きっちり空振りを奪う事ができた。

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ラストバッター上本へは内角を投げるまでも無く、ストライク先行で追い込むことができ、最後はスライダー・・・っていうかフォークだと思うが空振り。終わってみればアウト全部三振。今季のK/9は11.78。守備や偶然の要素が排除できる奪三振が奪えるのはクローザーの大きな要素。今石山はクローザーにふさわしい投手に進化している。


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