2020-10-25 五十嵐引退に思うこと #107

五十嵐の引退試合。試合の方は相変わらずの展開で寂しいものだったけど、背番号53がマウンドに上った瞬間は特別な雰囲気だったね。

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わずか1球。渾身のストレート。エスコバーのファインプレーに高い位置での拍手そして右手をエスキーに掲げる姿はあいも変わらず「球界のキムタク」だった。

試合がおわりセレモニーにうつる。子どもたちの大きさに驚き、いつもよりは綺麗にまとめられたVTRを鑑賞。スピーチは涙も無く、不惑の堂々としたものだった。最後のお願いでファンを立たせる五十嵐。

「今年一番の拍手を選手、チームに送ってください。これからも東京ヤクルトスワローズとともに戦い、愛してくれるようによろしくお願いします」とヤクルト愛を全開にした。

苦しんでいるチームに五十嵐からのプレゼント。スワローズのことをずっと思ってくれていたんだと心が熱くなったよ。

自分は12年からヤクルトファンに復帰しているので全盛期の五十嵐のこと、ロケットボーイズの事はそこまで知らない。どちらかと言えばナックルカーブを駆使していたソフトバンク時代のイメージの方が大きい。

ヤクルトに復帰したときはそのナックルカーブを活かすためなのか、まずはしっかりインハイに投げきるピッチングをしていたのが印象的だった。球速はロケットボーイズ期と比べれば全然たりない出て140後半程度の速球。ただそれをちゃんとしたコースに投げきることでここまで生き残ってきたんだなと。

そして、これも当時を知らないから迂闊には言えないとは思うんだけど、五十嵐がヤクルトを去った09年頃って野球人気も底にあったと思うんだ。

プロ野球Freakによると09年スワローズの平均観客動員は18000人程度。チラチラ見ることができた当時の映像でもガラガラの神宮が当たり前のように見られた。そこから10年。五十嵐が帰ってきた時、満員の神宮を見せることができたのは本当に良かったなぁと。昨季の神宮球場の観客動員は27000人。

この差は大きいよ。今季はコロナ渦で半分の人数にはなっちゃったけどそれでも札止め。これからコロナがどうなるかは分からんけど、引退選手に熱い声援を贈り続けるチームにしていかないとねぇ。

テレビだとまだ、来季どうするかは決めていないらしい。いずれは指導者の道も期待しているが、まずはスワローズライブの解説者を是非!スワローズライブのOB解説者の枠が大変余っております!

また神宮で会える日を夢見て。お疲れさまでした。

ありがとうございます。うちの猫さんのご飯代となります。