2020-09-17 濱田は山田になれる逸材だと #075

昨日10日ぶりの勝利から、１ヶ月ぶりの連勝。上田の負傷を無駄にしないためにも今日の１勝は大事だったがちゃんとモノにすることができた。

試合の流れを引き寄せたのは高卒２年目濱田のプロ第１号だった。

大体プロ１号って高めに浮いた直球とか甘く入ったスライダーとかをスタンドに打ち込むケースが殆どだと思うのだが、濱田の一発は投げきったややボール気味のスライダーをすくいながら打つというモノ。技巧派の一発なかなかこれ出来るもんじゃないよ。

ただ、近い内に一発は出ると思ってた。戸田でも打率.231ながら出場40試合でホームラン９本。

【ピックアップ動画】ヤクルト濱田が満塁ホームラン！！

戸田楽天戦での満塁弾なんかが典型だが、濱田がホームランを打てる一番のツボはインコース。この辺りはアマチュア時代から得意としていた。ただそれだけじゃない。アウトコースを逆方向に撃ち抜く能力もあるし高い球をバックスクリーンに持っていくパワーもある。ホームランのバリエーションが多い選手になっている。

また、その後の打席でもう一本ヒットを打つことが出来たのも大きい。一発大きいの打っちゃうとそこから崩れる人も多い中、しかも満塁のチャンスで

３ボールまでしっかりボールを見極めた上で追い込まれながらもセンターに打ち返す。こちらは基本に忠実なセンター返し。まだまだ精度は高くないが引出しを多く持つことができてる。

プロ初ヒットの時も語ったが彼はバッティングだけなら第２の山田になれる才能を持った選手だと思ってるよ。

あとは文春コラムで田村あゆみさんも書かれていた

“侮辱行為で退場処分“ヤクルト・濱田太貴にとどけ　山田哲人の忍耐 | 文春オンライン

濱田特有の勝ち気な性格とどう折り合いをつけていくか。ただこれはまだ先の先のお話。

あと今日は濱田が打った後が良かった。続くエスコバー、青木と連続二塁打で追加点。更に村上敬遠西浦ストレートの四球で満塁。ここでの犠牲フライも大きかった。

低めのボール球だがすくい上げて外野ほぼ定位置まで運ぶ一打。これで４点差。こうなると相手も勝ちパターンは使えなくなる。６回中山のホームラン。７回には不調だった西浦、さらに濱田。松本直にも今季一本目のヒットが出た。ベテラン、主軸が打つことで試合の主導権を握り、若手が畳み掛ける。これが強いチームのやり方。これを同じように続けるのは簡単じゃないけど明日も続けていって欲しいね！