2020-09-16 連敗を止めるのはベテランの仕事なのだと #074
この順位での燕プロジェクト。観客も以前変わらず5000人制限。なるべく過去のユニフォームを掲げては見たものの風で煽られる。イベント自体はいつもどおり。でもメロンが貰えた。池山さんがコロナで病院が大変な時、苫前にマスクを送ってもらったことへのお礼でもあるらしい。ファンがおこぼれに預かるにはちょっと大きすぎるくらいのお土産をいただく。そんな神宮。
先発は阪神戦力外から独立香川を経てNPBに戻ってきた歳内。奥川くんの1軍昇格を除けばヤクルトに託されたおそらく「最後の補強」となる。契約金含め年俸600万の選手に多くを求めるのは酷ではあるのだが、前回ファームでのピッチング、6回無失点を見てしまうと否応にも期待は高まる。
今日のピッチングは序盤力の入るところはあったが、6~7割型低めには投げきっていた。フォークが落ちきらないものがあったり、強い打球が正面をつくことが多々あったがなにがともあれ4回まで無失点。5回に逆転されるものの2失点で抑えたのは今日の勝利にとって大きかった。逆に5回は詰まった当たりがヒットになってたね。
ピックアップは4回のソトの打席にしようか。
こうやって見ると思ったよりも手札の多い投手で。イン・アウトへの投げ分け、ストレートが今日でMAX146。ストレートスライダーに加えカーブがカウント球になる。決め球はフォーク。一通りの球を一定水準で使えるなら十分プロで通用する内容になると思う。阪神では達成できなかった先発での勝利を期待してるよ!
でもチームとしては逆転されている。重い空気も漂い始めていた神宮で今のヤクルトが形勢を逆転するのは簡単ではない。
16連敗を止めた時も大引が打ってくれた。そして今日も荒木がなんとかしてくれた。
カードを切るタイミングも良かった。エスコバーはある程度直球でゴリ押すタイプ。対角線で勝負をしてくれる中で荒木の打撃のツボはインローにある。
でも150中盤出されると今の荒木では長打を打てるほどの調子でも無い。それでもしっかりレフト前に引っ張る事ができた。シーズン序盤は思いっきり調子を落としていたが、ここからの起死回生に期待するよ。
代打宮本や2イニング投げきった梅野。そして1点のリードを守りきった清水石山とヒーローの多い試合。ただ最後全部持っていったのが上田だった。
フェンスに激突しながらも果敢なダイビングキャッチ。あれが首位を独走してるチームなら、もしくは大量リードしている場面なら無理をするなって話にもなるんだが、チームは連敗中。1点差ゲームとなると守備で生きる選手は突っ込まないといけない。
自分はレフトスタンド最上段からの観戦で当たったところは死角で見えず、チームメイトが駆け寄ったタイミングで気づいた。「あ、これはヤバいな」と。担架も運ばれる。それでも上田は宮出コーチに担がれながら笑顔でベンチ前に戻りチームメイトと笑顔でハイタッチ。
本人的にも当然痛みは残るはずで。それでも「笑顔」で勝利を喜ぶところがなんとも上田らしい。レフトスタンドからはヤクルトファン、だけじゃないな。横浜ファンからも大きな拍手で送られてた。ヒーローは決勝打を放った宮本。でも改めて、こういう連敗を止めるのは荒木や上田。ここまでチームを支えてきたベテランの仕事になるんだ。上田のようなチームを鼓舞できる選手がおそらく戦線を離脱することになるのは痛手。それでも今日、上田が最後もぎ取った勝利を、笑顔を明日につなげてもらわないと。
ありがとうございます。うちの猫さんのご飯代となります。