2020-07-05 向坂アナが何故ヤクルトファンから慕われるのかと #014

まぁ今日の試合のことはいいじゃない。平良がよかったね。とりあえずホーム15連戦、中止が1試合あったので14試合。なんとか5分で乗り切ることができた。ビジターは更に厳しくなる事は予想されるけど前向いていかなきゃねぇ。

それよりも今日はスワローズライブの実況アナの話をしたい。

今日の実況向坂樹興アナ。(自分が急先鋒でもあるが)厳しい声も多いスワローズライブの中にありながら、スワローズファンから熱い信頼を浴びるアナウンサーである。

今年3月末日をもって、フジテレビを定年退職したため、もうスワローズライブでの実況が聞けないのかと思われていたが、引き続き実況をされるようでホッとしているファンが多くいた。

何故向坂アナがそんなにもヤクルトファンに慕われるのか。

1つは取材したことをアウトプットできるスキルだと思ってる。

例としてあげる為に書き起こしをやってみた。これはプレイボール直前の場面。

向坂「昨日登板前日のオンラインの囲み取材で高梨、『状態はすごいいいんです』という話をしていました。登板予定が伸びたことについては『気を抜かずにできることをしっかりやっていこうという気持ちで変わったことはありません』と言っていました。

大体ツイート1つから2つ分の選手からとったインタビューを20秒足らずでスラスラと、打席の途中で読み上げる。今回はコロナ禍でインタビューがれなかったのか、そこまでではなかったが、普段はこれを1試合で5~6人選手との談話をアウトプットしてくれている。これを自然にやってのけるアナウンサーはフジだと向坂アナだけだ。

ヤクルトの場合選手の声を聞く機会が極端に少ない。アナウンサーが取ってきたインタビューというのはファンにとってありがたいものなのだ。

向坂アナが好かれるもう1つの理由は最後までスワローズ目線を切らさない姿勢だ。

例えば

4回オモテ西浦山田坂口によるゲッツー好プレーのあとの場面、
リプレイを見ながら

平松「またラッキーなことに(一塁捕球時の)バウンドが上がってきましてね、取りやすかったでしょう」
向坂「はーそういうもんですね。ということは、ツキはヤクルトに味方している、流れは来ている。その流れで4回は2番の山田からです!

流れるように次の回に期待をさせる言葉を紡ぎ出すことが出来ている

ただ、それでも今日みたいな試合だってある。

点差がついた後の7回、山崎ヒットからワイルドピッチ挟んで得点圏にランナーが出た時

向坂「そして5-0のビハインドですが、ヤクルトブルペンでは勝ちパターンの近藤が準備を始めています。まだこの2イニングあきらめるわけにはいきません。1点でも入れままたガラッとムード変わりますよね?
平松「そうですね。」

これなんかもう、解説にはYESの選択肢しか言わせない言葉の使い方になってる。この言い方に言葉を詰まらせるのは達◯くらいだ。(事実昨年そういうことがあった)

そして9回オモテ近藤さんが炎上。流石にこの状況に対し、解説平松さんが今日の苦言を呈したあとの向坂アナ

平松「(中略)そういうチームになっていかないとねぇ。優勝候補とかって上にいかないわねぇ。」
向坂「そうですか。ここまで6月19日に開幕して神宮だけで5カード。まぁ1試合雨で流れて今日は14試合目。昨日まで貯金1で来ていたヤクルトなんですが、次からはビジターでの15連戦があります。(ここで戸柱を打ち取り3アウト)そこに向けてというところでの戦い方のなかで、1点でも2点でも9回取りましょう。
平松「そういうことですね。」
向坂「そういうことですね。坂口1番からです。」

「そうですか。」と同意をしない形で流し、事実関係を話しながら、いいタイミングでその回が終わったら次に繋がる言葉で締める。

勝っているときに元気を出して実況することはそう難しいことではない。負けてるときでも前を向けるような言葉を紡いでくれるのができるのが向坂アナだ

この姿勢を今のスワローズライブの実況者にも引き継いでほしいと思う。もちろんスキルも大事。ただ、それよりもファンに寄り添う向坂アナのような実況をこれからも期待していますよ。



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