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2021-04-03 田口の制球力と配球の楽しみ方と G2-2Ys #008

残念ながら勝てなかったが引き分け。今の戦力、状況に置いて投手陣にとっては限界の試合だったようにも思う。勿論細かい野球が出来ないことへの問題はあるし塩見へのバントは戦略上の大きなミスだったとも感じてる。しかもそのバント決められないし。ただそんな中で引き分けによくもちこんだね。

古巣相手の先発田口は前回とは打って変わって素晴らしい制球を魅せた。特に圧巻だったのは4回の三者連続奪三振。

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右の岡本中島に対してはイン、アウトの使い分け。左の丸に対してはアウトローの勝負。昨日のライアンはとにかくアウトロー勝負だったが定石中の定石を打ってきた。田口はこの要求に満額回答。岡本へのカーブは正直取ってくれるとは思わなかったものの高めのボールはゼロ。素晴らしいピッチングを披露した。

7回無失点は文句なし。最後はトレード相手の廣岡に助けられるカタチになっちゃったのは複雑だったが田口自身はスワローズで最初の仕事ができた。夢のある打者廣岡とのトレードである以上、求められるのはどうしても「結果」ということになってしまう。そういう意味でもひとつ結果が出てホッとしたよ。

一方で野球の面白さであり難しさを感じたのが清水のピッチング。1週間で4試合目の登板ということもあり、それなりの疲労もあったと思う。2アウトこそサクサク奪うもウィーラーに甘く入ったところを打たれツーベース。相手は今日2安打の坂本という場面。

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新聞欄に詰将棋の問題が出されていることがあるが、この配球表も問題にできるくらい面白い盤面だ。次の打者は岡本丸と続く場面。真っ向から勝負を避けることはできない。

この2択でバッテリーはストレートを選択し結果としては二塁打だった。ただ、インコースで被弾するよりはという考え方もできる。その後の岡本を打ち取ってリードを守ったことも含めるとこれが正解か、間違いかはちょっと判別がつきずらい。こういう一つ一つの判断を「楽しむ」のが野球の、配球の醍醐味なんじゃないかなと。

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