見出し画像

2021-11-11 みんなで勝ち取った押出し四球と Ys-G #CS02

連勝で日本シリーズにリーチをかけた!

今日のお題目はひとつ。「菅野をどう攻略するか」ということになる。レギュラーシーズン対ヤクルト防御率が0.39。っていうか23イニング投げて1点しか奪えていない相手だった。(何故か4試合で2敗しかしてないが)

簡単じゃないどころかほぼ不可能にも見える数字。だがCSであるが故に突けいるスキがあった。中4日は菅野でもそこまでやってるわけじゃない。球数を投げさせれば活路は見えてくる。

初回はやたら長い守備のあとわずか8球で終了。暗雲が漂ったが、2回村上のヒットから流れが変わり始めた。まず運もあった。今日の球審山口のゾーンがやたら狭い。厳しいコースがなかなかストライクにならない。菅野がボールになる度にニヤニヤと笑ってたんでイラッときたのかも分からんがみるみるうちにゾーンがしぼんでいく。サンタナオスナと四球を出しバッター西浦。

画像1

追い込まれてからのボール気味のスライダー。これを上手くはらう形でセンター深くまで持っていき犠牲フライに。貴重な先制点になり、この回だけで30球近く投げさせることができた。

その後も菅野が要所を抑えるピッチングになるが、完投はありえないくらいの球数まで選手が粘る。絶好調時の菅野は見送ったらストライクで追い込まれ粘ることすらできないことがあるが、今日はそこまでじゃなかった。

画像2

例えば三振の多い塩見でも5回は7球粘ることができた。その後青木山田にはギアを上げられるがそれでも今までとは違う感じは出てたよ。

そして勝負の6回。村上二塁打からのサンタナに対してのショートゴロ、坂本の送球エラー。一方続く中村は一二塁からきっちり三塁線にバントを決める。外野フライえも1点のところでオスナが三振。2死で下位打線。ここが勝負の分かれ目になった。原監督自らマウンドへ行く。そして西浦申告敬遠。おそらく監督からすれば勝負の一手だったんだろう。ただこれ本当に納得してたんかね。菅野と坂本の笑顔がなんか不自然にも見えたのは結果を知った後だからだろうか。

画像3

少なくとも満塁策川端勝負の選択肢が全くの愚策とは言わない。

・そもそも二三塁のシチュエーションは守備的に分が悪い
・西浦は1打席目犠牲フライを放ちラッキーボーイ的な印象を持っていた
・川端は絶対的な代打だがCS初打席で代打の日本記録がかかっていたにも関わらず登録抹消されていた → 怪我が完治していない可能性がある
・ここまで無失点の高橋奎二を確実に降ろすことができる ←ここに関してはどのみち降りてた気もするが

といった理由はあるかもしれない。

一方で満塁策は諸刃の剣でもある。特に今日の菅野の制球力、ゾーンの狭さを考えれば四球押出しも十分考えられた。

画像4

2球で追い込まれるもそこからの見極めができた川端。改めて見ると4球目のスライダーよく手を出さなかったね。そして5球目の外の球を見極めたときに「うわー」というつい出てしまう唸り声。球場の雰囲気が変わった。今年一番の観客動員がここで試合を動かした。小林が声をかけにいくも今日の108球目は集中を切らすようなコントロールミス。ポーカーフェイスのプリンス川端が押し出しをもぎ取った。

もちろん川端がもぎ取った押出しなのだが、打撃陣全員で勝ち取った押出しと言ってもいいと思う。そしてトドメの一打は塩見。

画像5

正直もうここで代えても良かっただろうが、まだ2点差、エース菅野の看板が邪魔をする。塩見もコントロールミスを逃さなかった。

シュート回転して入ってきた内角球をコンパクトに捌き左中間へ。試合を決定付ける一打になった。

文字数が行き過ぎてるので簡素になってしまうが、そもそも打撃陣の粘りを演出したのは高橋奎二のピッチングがあってこそだ。序盤は変化球が入らず苦労したが、2回以降はストレートでねじ伏せ6回無失点。最後まで菅野に楽をさせなかった事が何よりも大きかったよ。そして守備陣も集中して失策ゼロ。みんなで勝ち取った2勝目。これで日本シリーズに王手。この勢いで決めちゃおう!

ありがとうございます。うちの猫さんのご飯代となります。