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念に生きる
先月末、ある方から坂村真民全詩集を頂いた。第七巻だけが抜けているとのことだったけれど、ドンと届いた全集は迫力があり、並べてその前に立つと、ジンジンと熱いものが感じられるほど。
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その事を今月の〝ココロの泉 言の葉の森〟の添え書に書いて南嶺さんにお送りしたら「ご縁が熟したのだと思います」と書かれたうれしいお返事が届いた。
木曜日の出来事。
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ご縁が熟した⁈ なんてうれしい事をおっしゃってくれるのだろう。何度も読み返していた。
そこへもって今日の出来事。なんと、
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第七巻が、南嶺さんからの贈り物として届けられたのだ!
先月末以来、抜けていた第七巻を何度ネットで探したことか。
ない事はなかった。
でも、買い物カゴにまで入れるまではしてみたものの、単に揃えたいという欲で購入するのは何か違う、私にという思いで届けてくださった純粋なものをこの行為がけがしてしまうようなそんな気がして、その都度「カゴを空に」してきた。
そのうち、今は一巻欠けている事に意味がある。今はそういう時なのだ。その時が来たら自然に揃う。天の計らいに任せる。そんな気になっていた。
そこへ……!
南嶺さんからの「書籍」と書かれたレターパックが届いた時、何か新刊をお出しになられたのかな? いつもは手紙の返信に同封してくださるのに珍しいな、なんだろう?と思った。
開封をして、全集の第七巻だと分かった時、添えてくださったメモを読んだ時、涙が溢れた。
なんということ!
ああ、こんなことになるなんて!
第七巻の扉書きは「念に生きる」
念に生きてください、いいですか?
念に生きるのですよ!
声が聞こえてくる。
こうして、特別な第七巻を含む、どこにもない『坂村真民全詩集 全八巻』が、今私の元に揃った。
詩道を歩む。
一詩徒として、詩の道を歩み続ける。
念に生きる!
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