祇園で漫才夜会見てきた(2022.5.28)

金属バット当選めでたいけどせっかく関西行くならスーマラみたい!せめて武智さんだけでも!と出演者もわからないままチケットとりましたけど後で発表されてメンツのすごさにちょっとびっくりしました。ちょうお得じゃないですかこれ。
割とネタの内容に関する記述があるのでお読みになる方は自己責任で。

出番順がツイートされてましたのでありがたや

オープニング
MCはガクテンソク奥田さん。メンテ後金髪がほぼプラチナブロンドよ。素敵よ。ステージに登壇する漫才論者のみなさま。奥田さんに漫才論者って言葉があるんですねって言われてました。
そんで論者のみなさまは上手の端にあるちょっと高い場所にあるお席に移動。この時点で私のいる位置より推しが!後ろに!いらっしゃる!大丈夫泣いてないオッケー!
武智さん曰く今日ここの参加者からチャンピオンが一組出る!と力説されていましたがほかのメンバーに「一組……?」「チャンピオンだから一組なの当然では……?」みたいな総ツッコミを受けてました。

講評は実際のところ全部の枕詞に「おもしろいけど」がついています念のため。石田さんが娯楽としてなら200点。て言ってたけどまさにそう。全組面白かったですからね!

1.黒帯「15ゲーム」
漫才終わってはけずにそのまま論者の公表を聞くスタイル。何で一番最初なんですか!と切れる黒帯のおふたり。
講評:大西さんのしゃべり方が聞き取りやすくていい・ネタ中の要素に必然性を感じない(意訳です。見てるこちらは黒帯割とシュールだし、で流している部分について言及してるようなことを指摘してた(個人の解釈です)、などなど割と厳しめのアドバイスも飛び出したりなどもうガチガチの賞レース対策が始まってる。

2.イチオク「何をやっているかわからない(けど偉そうな)人」
よくわからないどこかの社長さんぽい人によくしてもらうのは芸人あるあるだけど果たしてそれがお客さんあるあるか?人脈が広いとしてもミッキーは来ないし中の人に関しては興味がないのでは?
武智さんが「芦田愛菜さん入れとく?」に対して入れたけど外したんですという回答。

3.牛ぺぺ「NGワード言ったら負け」
耳をふさいで聞こえないようにするならもっとマイクで小さめの声で言った方がリアリティが出る。漫才上では勝負をしているようでも実際はネタ合わせもして練習してるんだから。漫才と言うよりもコントっぽい。といった石田さんへ牛ぺぺの方が食らいついて真意を確認しようとしてたの真剣さが出てた。だまされる方の人が僕がモグライダーともしげさんみたいな感じだったらいけますかね?と聞いてたけどそういうものでもないぽい。難しい。

4.華山「訪問販売」
にこらすさん(にしやまさん)の指先がぴーんと伸びた手が面白いのずるい。2展開目にもっと大きな笑いがとれるような流れにしたらもっと良くなる。目論見が外れて起こる前ももうちょっと何かあっても良かった。

5.さや香「おいしいウニ」
本題からそれた話題の部分が多い。ウニとキスの話は分けてもいいのでは?と言われていたけど新山さんは絶対そこの下りは入れたいようです。キスと鱚が気になるって意見あったけどそれは私も感じました。ウニがまずいんだから食べたくないんだろうに後半食べたい感が出てたのはおかしいのでは?とも。
見てる側は娯楽なのでなんの違和感もなく笑ってますが言われてみるとそういえば……と言う指摘の数々。

6.ZUMA「痴漢」
ネタ後に息切れしてるお二人。聞き取りづらいところがいくつか合ったので直すべき。固有名詞はもっと減らしても良い(この前の準々決勝でも固有名詞出し過ぎて1分半くらいになってたし)

7.三遊間「万引き捕まえた」
万引き捕まえて盗った順に出させたりしないのでは?二人で同じ言葉を言ってしまってるのが続いたのでそこは直した方がいい。次もまた準々決勝くらいでいいです!てなってるボケの子おもしろい。

8.侍スライス「バイキングで大食い比べ」
侍スライスの二人も中卒武智さんも中卒「今中卒同士がしゃべってますね」と言う奥田さんの容赦ない指摘。中卒ってはじめに言ってるから多少のことは客が大目に見てくれてるけどそこが良さでもある。中卒を最初からではなく後からだしてもいいのでは。メロディーに乗せるならもっとちゃんと歌った方がいい。ちゃんとはまれば拍手もくるはず。大食いの量を数字で表すのではなくバカなたとえの方がいい武智さんと数字でもいい林さん。

9.マユリカ「結婚式の2次会」
結婚式の2次会今度行く予定がある人の練習でその立場なのはおかしいのでは。中谷さんが途中大声でつっこまないところを息切れしてるのか声小さいところあるよね?と一人芝居のマヤにアドバイスする月影先生のような指摘がされててこわい。声枯れてる?などといわれてましたがどうやらのどの調子がよろしくない様子。お大事に。

10.デルマパンゲ「眼鏡をかけたい」
この二人は広木さんがどうつっこむかでおもしろさが大きく変わる、というのが論者の総意ぽい。武智さんの言う迫田さんは街にいる変なおじさんなんだから、に笑った。ネタにたいしてこうするのはどう?みたいなのにそれは以前試したけどやめました、みたいなやりとりがあって一応ちゃんと試したりしてるんだな、ということで。

そもそもこの10組のネタが一度に見られることもすごいのにそれに関してのシビアかつ深いアドバイスが聞けるという大変貴重な機会でした。客側はやっぱり娯楽としてげらげら笑うだけですし、それ以上のことをとやかく言うべきじゃないな、という考えなのですが、そこの裏側がちょっとかいまみえた気がして楽しかったです。聞いてる側もものすごく真剣に聞いていたし納得できないところは尋ね返したりなどして本当に講評部分は面白くかつまじめでしたよ。貴重な機会を良いお席で楽しめてよかったです。

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