EP12 136・137
ふぬけたくらたと、
episode12「136・137」
中学生の頃、はじめて“親友”というものができた。それは、友達以上、恋人未満と言ってもいいほど、だいすきな女の子。
友達はたくさんいたけど、みんなと遊ぶより、一人で遊ぶほうが好きなタイプだった私にとって、その子はすごく特別だった。
あだ名は「みよすぃ」苗字の「みよし」をとって、私がそう名付けた。みよししほりちゃん。(名前は仮名で)
私のあだ名は「くらっさん」倉田という名字から、みんなにそう呼ばれていた。
仲良くなったきっかけもわからないけど、気づいたら喋って、気づいたらずっと2人で放課後も残って遊んでいた。変顔をしながら音楽室で楽器を叩きまくって、それをムービーで撮影して、2人で見返して大爆笑するというくだらない遊び。今流行っている携帯のアプリとかもそれの延長なのかなと思うと、自撮りしながら笑っている光景に納得する。
とにかく優しくて気遣いできて、茶髪ですこしギャルっぽいんだけど、突っ込みやすくて、誰からも嫌われないような明るさを持った女の子だった。
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