見出し画像

死生観、あの世に金は持っていけない

孤独な男性から金銭を奪った女性が殺害される事件が起きました。数日、数週間もすれば、市民の記憶から被害者の存在は忘れ去られるでしょうし、被害者はあの世に何を持っていくことができたのか。それを想像すると、虚無感だけが残ります。私達大人は子供達に何を伝えることができるのか。


事実として、この世で稼いだ金をあの世に持っていくことはできないわけですから、人は霊魂、精神、そういった存在を想像するわけですよね。

その前になぜ、われわれは死後の世界を想像するのか。自殺を考えたことがある人や大病を患った人なら感覚としてわかると思うのですが、自殺でも病気でも死ぬのは恐ろしいのです。だから、それを受け入れる為に死後の世界を想像します。金持ちにも貧乏人にも平等に死は訪れるわけですから、それを迎える瞬間に少しでも心が平穏であるようにと、人間はこの世で情を交わし合うわけですね。

だから、孤独な男性から金銭を奪い殺害された女性はあの世に何を持っていくことができたのかを想像し、虚無感に襲われ、せめて自分の娘息子、自分が関わった子供だけはそうならないように伝えていかなければならないと考えるわけです。


男性から女性への金銭的な援助は古の社会から続けられてきたことではありますが、女性の側はその男性を厳選しなきゃいけないですよね。日本列島に1%の割合で存在する財界の大物の妾になるのであれば、殺害はされなかったと思いますよ。彼らには先祖代々から受け継がれてきた家の格や社会的地位、守らなければならない妻子がいるわけですから、ヘタは打たないでしょう。しかし、そういった男性が選ぶ女性というのも、日本列島に1%しか存在しないシンデレラです。生まれ持った美しさだけではなく、思慮深く教養も高いといったふうな。分別を弁え、身の程を知る。これがこの世に於いての、幸せの近道なのではないですかね。昨今は女性であっても被害者の首を切断したり、公共の場で凶器を振り回したり、迷惑電話をかけて逮捕されたり、エキセントリックな犯罪が増えてきました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?