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ヒューマンケアリングとは①

さて本題に入ります。
ヒューマンケアリングを語る上で、自分のセンスを使っていくことは、とても重要なことではないかと考えています。(ここに至るまでに約12年かかってしまいました。)

まず、私の体験について書こうと思います。

あれは今から15年くらい前、
インドに1人で旅行に行ったときの食堂での出来事。わたしはターリー(いわゆるカレーの定食みたいなの)を注文した。他にお客さんはほとんどいない。定食がくるまでに、店員の人が、「チャイのむかい?」と聞いてくれた。「はい。」と答えて、すぐにチャイを出てきた。しばらくすると、注文したターリーが出来て持ってきてくれた。そして食べ始めた。そのあと、その店員の人が何をしたか、、、ソーサー(カップの受け皿)を持ってきて、私のチャイに蓋をした!「そうしたら冷えないでしょ?」と聞こえてくるようなちょっと勝ち誇ったようなチャーミングな表情をして‼︎このとき、わたしは「ありがとう。」と言って、心で大爆笑した。えーー?ソーサー⁈‼︎、、、と同時にすごーーく温かい気持ちになっていた、という話。

チャイが冷えないように、おいしく飲めるようにフタをしてくれた♡

わたしのこと思ってくれた♡

チャイもあったかい。私の心もあったかい。

日本では、もっともっと気の利いた整ったサービスをしてくれる。なのに、カップとは合わないソーサーでチャイに蓋をしてくれた温かさが、すごく新鮮で嬉しかった。日本では、レストランに入ると必ず水を持ってきてくれる。けれど、逆にそれが当たり前になりすぎて、それがないと文句を言ったり。。夏に冷たい水や、冬に温かいお茶をお出しすること、外から来たお客様のことを思ってのことからだと思う。けれど、それがマニュアルやルーチンになっていくと、本来のところから変わっていてしまうんじゃないかって思いました。

わたしはインドでの一件で、
物事の原点回帰に戻らせていただく機会を頂きました。

わたしが看護師として働きはじめたときには、
マニュアルっていうのはほとんどなかったんです。
少しして、マニュアルの必要性が出てきて、病院ごとにたくさんのマニュアルが作成されました。

マニュアルがなかった時代の人
マニュアルを作った時代の人
出来上がったマニュアルに沿って仕事をする時代の人

マニュアルがなかった時代の看護師で
現在現役の方はだんだん少なくなってると思います。その方々の話は、聞いていてときどき苦笑いすることもあるんですけど、愛があるなーって思うことが多いんです。愛が分かりやすく見えるのかな(インドでの場面のように)。

ヒューマンケアリングとは、
ジーン•ワトソン教授が提唱している看護理論です。
ヒューマンという言葉の通り、”人間性”を重視した理論というのが特徴です。

今日はこれぐらい。

カリタスプロセス6
•ケアを行うにあたっては、創造的・科学的問題解決方法を使用すること。その方法は、自分自身を用いて、知識や寄り添い・行うこと・成長すること全てにおいて芸術的なケアリングヒーリングの実践を使ったケアリングプロセスを通して追求される。



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