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8月20日│わたし関東に行くんですよ

午後、雨のなか、ハーブを収穫していた。天気予報アプリの雨雲レーダーを頼りに「いまは小雨と捉えられる瞬間」と思い込み、雨で濡れたハーブを1つひとつハサミで切る。コモンタイムとローズマリーの収穫の合間の休憩中に1通のLINEが入った。

「今日どうしますか?」

三休で働きたいと相談をしてくれた芸大出身の方からの連絡。「最近のはなしがしたい!」と連絡を交わし合い、納品しているお店に一緒に行く約束をしたんだった。そのお店は夏季休暇だったので近くのカフェでお会いすることに。

約1年ぶりにお会いした彼女は変わりなく、飄々とした佇まいでフラットに話してくれた。飲食店への納品を回り終えたのが19:00、カフェに入ったのがラストオーダー前の19:20。最初は他愛もない話をしていたが、ふと「わたし関東に行くんですよ」と伝えてくれた。抑揚が少なく、大事な話の前の間合いもなく、さらっとお知らせがあった。

「三休で働きたい」と相談があった2019年、僕たちはメンバーも少なく収益も赤字が続いていた。職員を補充する組織力もなく断らざるを得なかった。彼女はそれでも諦めなかった、職員を募集するときがあれば教えてください、そのときまでにキャリア積んどきます…!と。彼女は卒業後、福祉の道に進んだ。

今回お会いしたのは、彼女なりの礼儀だったのだろうか。僕たちがもっと規模が大きくなっていたら、組織力が高まっていたら、仕事の幅がひろがっていたら、彼女はいま三休で働いていたかもしれないと、申し訳ない気持ちと悔しい気持ちになった。

と同時に、やる気も奮い立たされた。「いま働きたい!」という強い気持ちを持った人が働ける組織力をつけること。組織力がつければ様々な人のニーズにも対応できるし仕事の幅も広がっていく。1つのミッションである、三休のメンバーを100人にするという大きな目標にも近づいていける。まだまだ道半ば、現状に満足しちゃいけない、と。

アドレナリンが分泌されたのか、今朝は早く起きた。今日も仕事だ。






福祉の線引きを薄めるために、福祉の中で遊んでいます。特に障害をお持ちの方と一緒に。みなさまのサポートはそれらの遊びに活用します。