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大空に羽ばたく「羽裏」展のお知らせ

はじめに
日本の航空界が世界と肩を並べた1930年代を「羽裏」や関連品の展示を通じ再現し、翼で日本の発展を目指した人々の想いを振り返りたいと思います。彼らが雲の上に何を見て、海の果てに何を目指したか、感じていただければ幸いです。
 
「羽裏」とは
江戸時代後期、身分を越えたぜいたくである奢侈(しゃし)禁止令に反抗して”外見は地味で質素に見えて実は裏に凝る”という流行を起源としたものが「羽裏」です。明治から昭和初期まで、旦那衆の間で羽織の裏、つまり「羽裏」に豪華な絵柄を忍ばせる事が流行しました。これらを柳沢光二コレクションの中から8点厳選して渋谷区猿楽町のGallery MaMiMuにて展示いたします。空の輝かしい記録を土浦亀城というモダニズム建築をけん引した人物が設計したレトロの雰囲気漂うビルの中で昭和の時代を再認識する企画です。
 
大空に羽ばたく「羽裏」展のご案内
同個展を2月23日(金・祝) から25日まで以下の内容で開催いたします。ご足労をおかけしますが、心より来場お待ちしております。
 
 日時:  2月23日(金・祝)~2月25日(日)12:00~17:00(最終日25日は16時閉場)
  *上記一般公開日とは別に報道関係者様のご招待日を2月22日13-16時で設けております。
 場所: パインヒルⅠ(3階) Gallery MaMiMu 東京都渋谷区猿楽町17-18
問い合わせ先:  (一社)海外と文化を交流する会 松岡090-7838-3331 tsunetaro@hotmail.com
 
展示その他について
1.    「羽裏」展の主な展示
・「羽裏」8点(ツェッペリン伯号・「神風」号、「ニッポン」号など)

羽裏:ツェッペリン伯号


ツェッペリン伯号

ツェッペリン伯号の来日: 1929年、ドイツから世界一周飛行のグラーフ・ツェッペリン号が飛来。


羽裏:神風号


神風号

「神風」号: 1937年、朝日新聞社の「神風」号が亜欧連絡飛行に成功、国際新記録樹立。

・上記の関連資料(新聞、金属模型、玩具、ポスター、写真資料、書籍など)
 
2.    柳沢光二コレクション
1910年、東京代々木の空を初めて飛行機が飛び、翌1911年に日本最初の民間機が飛びました。
飛行機がどれだけ当時の国民の「空への憧れ」を沸き立たせたか興味が湧き、以後柳沢氏は戦前の航空関連資料を集め始めました。新聞・雑誌はもちろん絵葉書、ポスター、チラシ、玩具など。
その中に「羽裏」や子供着物がありました。大好きな飛行機の姿を身に纏うことが心を興奮させたのだろうと思います。「是非その興奮をもう一度味わっていただけたらと思います(柳沢氏)」。

3.    エアロベース製品の展示・販売(数量限定)
真鍮や銅を使って、手のひらサイズの飛行機モデルを開発している模型メーカー エアロベースの製品の展示・販売を行います。
・ツェッペリン飛行船など、「羽裏」に描かれた飛行機の
キットを販売(税込み¥2,000~)
・2月末発売予定の新製品・大型旅客機ハンドレページ
HP42短距離便(ヨーロッパ内)と長距離便(南アフリカ・
インド航路)の先行展示。

1/144 ハンドレページHP42

 4.    パインヒルⅠについて
土浦亀城は、戦前戦後にわたり、モダニズムの建築を多数設計したことで知られています。1923〜25年にアメリアのF・L・ライトのもとで学んだ土浦は、 1930年前後からライトのスタイルを離れ、合理的で機能的なモダニズムの作品を残しました。個展を開催するハインヒルIは土浦亀城建築事務所による1963年竣工の建築です。

5.    飛行動画の紹介
ツェッペリン伯号やニッポン号などの当時の飛行動画に関し、木材を
共振させて音を奏でる世界初の音響技術「kion」(木音)、による音空間の
中で体感いただく予定です。  

kion (木音)

                                                                 以上です。

以下PDFで全体をダウンロード可能です。 

                          


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