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嫌いだったアメフトを好きになった話

むかしむかし、高校1年生の8月から1年間、アメリカ合衆国ニューメキシコ州で交換留学生として過ごしました。

ホストファミリーや友人がよくアメリカンフットボールの試合に連れて行ってくれたのですが、もともとスポーツ観戦に興味がないうえ、何度聞いてもアメフトのルールがわからない。学校ではアメフト部やチアリーダーがカースト上位にいたため、何となく反発する気持ちもありました。もうほんと、器が小さい私。
興味がないスポーツを観戦している時間は恐ろしく長く感じました。それにしてもアメリカ人は本当にアメフトが好き。そもそもアメリカでの生活に馴染めなかった私は、どんどんアメフトが嫌いになっていきました。

それから30数年。
長男が高校のアメフト部に入りました。中学時代の先輩に誘われて、面白そうと思ったからだそうです。
スポーツが得意なわけでもなく、何かに熱くなったこともなかった長男。体型もガリガリ。そんな彼がアメフトを選んだことはとても意外でした。

そして、それから2年。
ガリガリだった長男は体重を15キロ増やし、筋肉をつけました。試合では今まで見たことのない真剣な表情を見せてくれるようになりました。

そんな息子の変化を見ていたら、そりゃ応援したくなります。あんなに嫌いだったアメリカンフットボールが、いつの間にか大好きになっていました。体型に恵まれなくても、足がめちゃくちゃ速くなくても(もちろん速い方がいいに決まってますが)、何かしら向いてるポジションがある競技。緻密な戦略が必要な競技。…面白い!

正直、あまり強いチームではなかったので試合で負けることもよくありました。強豪チームにボコボコにされて、悔し涙を流している姿も見ました。
それもまた貴重な経験となったと思います。
そんな、息子を大きく成長させてくれたアメフトに感謝なのです。

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