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まずは自分、そして手の届く距離をハッピーに[96/100]

大切な友人の1人が石川に帰省していて、被災した。幸い、電気も通り、実家で生活できているようだが、水がまだ出ない状況だという。大変な状況だし、余震もあってまだ不安もあるだろうが、ご家族も無事だとのことで、ホッとした。

無事が確認された後、私はなぜかそわそわしていた。私にできることって? 今、現地はどんなふうになっているんだろう? どんな気持ちなんだろう?  
そんな疑問が頭の中をぐるぐるした。

「寒い」と言って床暖のスイッチを押しながら、「美味しいね」とご飯を食べながら、これでいいんだっけ? となぜか罪悪感を覚えた。

そんなとき、その友人も入っているMessengerのグループにこんなメッセージが。

「自分に余裕がないと、誰かを思い遣ったり手を差し出したりするのも難しくなるしね。まずは自分をハッピーに! 次に手の届く距離をハッピーに!」

なるほど。その通りだ。

今、苦しんでいるかもしれない人に対して、無駄に気おくれする必要はない。ちゃんと、自分と自分の周りをハッピーにして、毎日を営まなければならない。そうじゃないと、続かない。

今回は知り合いが被災したから「こんなことしてていんだろうか」なんて考えたけれど、ウクライナだって、パレスチナだって、そしてもしかしたらすぐ近くでも、「ハッピー」からは程遠いところにいる人達がいつだっているんだ。

ちゃんと、地に足付けて、感謝しながら、ハッピーに、できることをやっていくんだ。

***

大学生のころに、インド・コルカタにある、マザーテレサが建てた「死を待つ人の家」でボランティアをしたことがある。

日本に帰ってから、「また次も途上国にボランティアに行こう」と考えていた。しかし、マザーテレサの本を開くと「愛はまず、身近なところから」と書かれていた。日本にも、困っている、助けを必要とする人がいる。そこに目を向けなさい、という意味だった。

有事の時は「何ができるだろう」と考えるけれど、それが少し経つと薄れてきてしまう。そんな一時ではなくて、人はお互いに作用しあって生きているのだから、その一人として、できることをできるだけ、常に当たり前にできる人でありたいと思う。

2024年が、素晴らしい歳になりますようにと祈りつつ、そのための1つのピースを私が担っているんだ、作っていくんだという気持ちを新たにしました。


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